劇場公開日 2007年11月17日

「【カフカの短編小説を原作に、独特で難解な世界観を不気味なタッチのシュールな作画と演出で再現した作品。能や歌舞伎を彷彿とさせる語りや聖歌隊の声が印象的な作品でもある。】」カフカ 田舎医者 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【カフカの短編小説を原作に、独特で難解な世界観を不気味なタッチのシュールな作画と演出で再現した作品。能や歌舞伎を彷彿とさせる語りや聖歌隊の声が印象的な作品でもある。】

2023年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

■どこかの田舎町に住む、年老いた医者が1人。
 彼は雪が降り積もるその夜、遠く16km(10マイル)も離れた急病患者の元へ行かなくてはならず、困り果てていた。
 女中ローザが馬を貸してくれる人を探していると、どこからともなく見知らぬ馬子が現れるが。

◆感想

・ご存じの通り、F・カフカの小説は難解である。不条理な世界観や常に死を感じさせる文章・・。

・ドイツ文学者の故、池内治氏の「カフカの生涯」を読んでも、カフカは奇行が多い人物で、どこか精神病を患っていた節がある。

<今作は、カフカの病的とも言っても良い世界観を、特異なシュールな絵とキャストの声で作り出した作品である。
 万人向けではないが、妙に記憶に残る作品である。>

NOBU