劇場公開日 2008年5月10日

「「裏切り御免」言い過ぎ」隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS AKIRAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「裏切り御免」言い過ぎ

2008年5月10日

単純

導入から脱出劇まで勢いがあって,
画面に見入っていたのに
関所のくだらない押し問答がしつこくて,
高まった感情が下降線を辿りはじめる。

松本潤と長澤まさみの汚しが中途半端。
旅の困難が伝わらない。

背後に危険が迫っていても,
起こるドラマは緊迫感に欠けるし,
ひとつ覚えのように「裏切り御免」を連発する会話にげんなり,
エフェクト過剰なアクションは安っぽい,
爆発に迫力はあってもカタルシスは無いし,
いくら娯楽とはいえ,
そこかしこに横たわる「軽さ」をどうにかしてほしかった。

黒澤世代じゃなく,
スターウォーズ世代による「隠し砦の三悪人」なら,
いっそ思い切って,
もっともっと破天荒に暴れ回ってくれたら,
活劇として楽しめたかもしれない。

AKIRA