ステイのレビュー・感想・評価
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最後の最後で、かつてない「まさか!」の衝撃に飲み込まれる
マーク・フォースター監督はとても不思議な人だ。私たちのいる世界を一つのフィクションと捉えるかのように、主人公を取り巻く世界からふわりと浮遊してはるか上空からその生き様を活写してみせる。商業映画一作目となる「チョコレート」が大きな話題になったため、それに続く本作は許される限りの自由な変化球。それでも“俯瞰する視座”は相変わらずだ。デヴィッド・ベニオフが脚本を手がけただけあり、この映画の謎である部分には、少なからずあっけにとられるはず。この仕掛けがこれほどうまくいったのも、ユアン・マクレガーやライアン・ゴズリング、ナオミ・ワッツという全く先読みさせない芸達者たちを持ち駒として周到に配置したからか。ちなみに本作で少年の持つ風船は、「プーと大人になった僕」の風船や、「君のためなら千回でも」の凧とも相通じるものを感じる。何かをしっかりと繋ぎ止める事は、フォースター作品で特別な意味を持っていそうだ。
たけしの挑戦状かっての
難解すぎて、もしかするとネタバレのうえで見た方が楽しめるかもしれない。
なんだけど、僕はネタバレしないようにレビューしますね。
そもそもが精神科医とミステリアスなゴズリングって
二転三転させますよって宣言してるような設定。
謎のセリフやら映像やらを差し込むことで意図的に混乱させてきて、
「何が現実か分からない」体験をさせようとしてくるっていうね。
少なくとも初見で全て理解するのは不可能で、
むかしむかしの理不尽ゲームをちょっと思い出しちゃった。
丁寧に作りこんでいるのはよく分かるんだけど
いかにも思わせぶりな描写が多くって、なんか疲れた。
ハマる人にはハマるんだろうけど、僕は2回見たいとは思わなかったなあ。
衝撃のラスト
いったい何が起きているのかまったくわからないまま最後まで一気に見てしまったが,このラストは想像できなかった。
レオナルド・ディカプリオの『シャッター・アイランド』に似ていなくもないが,それはまだ予想の範囲内だった。一方の『ステイ』。さすがこの結末を予想することは無理。なんとも不思議な作品だ。
誕生日の夜に襲った悲劇
橋の上で車が横転するところから始まる今作。
ムムムッ…としながら観始めた。
今がどういう状況なのか オープニングで直ぐ判るけれど、その後に出てくる登場人物や会話に「???」となりました。
結局、ヘンリー(ライアン・ゴズリング)家族が乗っていた車が自動車事故を起こしてしまい、瀕死の状態のヘンリーの救助に駆けつけたサム(ユアン・マクレガー)に、ヘンリーが自己投影をしていた。そして、劇中起きていたことは全てフラッシュバックだった…
というオチ。
なんとも悲しくてやるせなくなった…。
ヘンリーの愛する人達が、彼(サム=ヘンリー)の前から次々に姿を消していってしまう…。
今の今まで一緒に居たのに…。取り残される悲しみに打ちのめされ、彼の「生」への執着も途切れ…自殺を図る…。
たまたま居合わせた看護師のライラ(ナオミ・ワッツ)に愛する人を重ねてのプロポーズは
…何だか凄く悲しく、切ない気持ちになった。
みなさんのレビューを読んで深く感動。
訳が分からなく、でもラストまで見入ってしまったこの作品。
レビューの中に、それが死の直前に見る走馬灯のようなもの、らしき内容を読み、
痛く感動してしまった。
意味が分からなければ0点、意味がわかれば4点な作品。
成仏出来ないゴズリング
死ぬ間際に見た人々を記憶に想像を妄想で。
「ファイト・クラブ」みたいにお前が俺で俺がお前でなオチになるかと思いきや!?
現実の世界はドコまでなのか登場人物の本当の人生はどうなのだろうか。
謎めいた役もハマっていたR・ゴズリングにE・マクレガーは「トレインスポッティング」以降は魅力のカケラも無く主役だからしようがないが出てくるたびに萎える。
アッと驚くようなオチではあるが物語中盤から近い予想は出来る感じで驚愕的にとはいかない。
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