劇場公開日 2005年9月17日

「制作意図が理解できず」ルパン Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0制作意図が理解できず

2020年5月5日
PCから投稿

クリスティンのカリオストロ伯爵夫人の悪女振りが強烈で、大作ながら彼女一人の存在感で終わってしまった。脚本の不出来と演出の不味さが失敗の最大要因。無意味なほど冷徹な殺害場面が映画の面白さを削ぎ、後半がさらに詰まらない展開。折角のフランスらしい怪盗物の代表作なのだから、大衆向けの娯楽作で良いものを、何故暗く重い映画にしたのか解らない。ユーモアもなく、シニカルでもなく、このサロメ監督の個性が感じられない。ラストシーンも無理して付け加えたエピソードに過ぎず、何をしたかったのか理解に苦しむ。

Gustav