劇場公開日 2004年5月22日

ル・ディヴォース パリに恋してのレビュー・感想・評価

全2件を表示

4.0パリの囚人服はサンローラン♡マジ投獄萌え

2021年1月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ふわふわ頭のロマン・デュリスが好きなんです。パピヨン犬の耳とデュリスの髪が一緒に映ってて冒頭からまず一笑。
そして予期せぬ再会は、与太息子のシャルル・アンリ役で登場の「わたしはロランス」のプポー。しかしなんであんな ロシアのおかめ女 に夢中になるかなー!?

【姉妹が面白い】
おきゃんな次女イザベル。彼女の奔放な振舞いには僕は興味を引かれるんですよね。“放埒”というべきかな?
離婚問題に苦しむ姉={様々の義務感や しがらみから自己抑制してしまう“長女”という存在}=に対して、この妹は、ここぞとばかりに意識的にか無意識にか、逆ベクトルに行動するし、
あの目、あの表情、明らかに姉の不幸を楽しんでます。
手を焼かして家族を撹乱する。姉より目立ちたい・・姉より幸せになりたい・・。これ、次女の特性なんだろうか(笑)

しかし「次女、次男、第二子」って、なんでこんな“困ったチャン”になってしまうのか。第一子である僕の悩みであり研究課題です。

【監督の視線】
アイボリー監督は、美しい街や自然を背景に、人間の自立や成長を丁寧に醸す人。
監督カップルが米・印の同性ペアとのこと。おそらく自分たちの異文化摩擦を客観的に観察して面白がっているのでしょう。本作にもそれは反映しているはずです。
米仏合作ですが、大西洋を挟んでマウントを取り合おうとするあの二家族のライバル気質には、興味が尽きませんでした。
米フォックスの配給ですから相当にアメリカ視線なはずです。おちょくられる側のフランスは不満かも。でもそのおかげで“難解なフランス映画”にはならずにアメリカのTV ドラマ風になっている。

お料理とファッションはパリに軍配かな。
見やすかったです。
ランクは、お正月映画として◎

・・・・・・・・・・・・

◆割り切ったあの“婚外自由恋愛”については、「5時から7時の恋人カンケイ」が参考になります。(グレン・クローズも出演)。
フランスは、大統領たちのプライベートな女性関係も国民の間ではまったく問題なしのお国柄ですから、節操を説くカトリックの風土も断頭台に消えたんでしょうかね(苦笑)

◆画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(17c. 仏)は『大工の聖ヨセフ』等で有名。ただし劇中の絵は存在しません、画題の「聖ウルスラ」は貞潔な処女たちの守護聖人なのでこの映画のストーリーを皮肉るアイテム。
絵画の争奪戦の映画はとても多い。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
きりん

3.0ジェームズ・アイボリー

2020年9月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

監督がジェームズ・アイボリーだったので、びっくり。アメリカのラブコメには感じられないそこはかとない上品さが漂っていましたが、作品はジェームズ・アイボリーっぽくないです。しかも、メルヴィル・プポーやロマン・デュリス、ジャン・マルク=バールというフランス映画好きには欠かせない俳優がでていて、センスが良かったです。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ミカ