劇場公開日 2004年1月24日

「恋はフンコロガシから始まった」ラブストーリー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0恋はフンコロガシから始まった

2021年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 牛の糞で戯れる少年達に心惹かれてしまった母ジュヒの淡い初恋。そしておばけ屋敷・・・何とも笑ってよい場面なのかどうか、悩んでしまった。いや、このノスタルジックな雰囲気を出すほど彼らは幼くないでしょう。高校生がフンコロガシで遊んでいるなんて・・・

 『猟奇的』の続編であるかのように「カノン」がこれでもか、これでもかと流れてくる。そしてカノンをモチーフにしたような曲もしつこく・・・1968年と2003年のシーンが交互に出てくるのであるが、主人公の二役ということもあり、切り替えがスムーズでないような気がした。笑いたいのに笑えない雰囲気もどうにかしてほしい。テスの逆モヒカンヘアやオナラ曲当て、検便ネタなど・・・虚弱体質ですぐ倒れるシーンもそうだ。笑いと泣きが区別しにくい雰囲気が観客をおとなしくさせているのだ。そして、テスの逆モヒカン→丸坊主→逆モヒカン→丸坊主という短い期間でのこのシークエンスは、明らかな編集ミス。ここでおかしいなぁと考えてしまったら置いてけぼりを食らっちゃいます。

 せっかくベトナム戦争を扱っているのに上手く活かしきれていないし、「あれ?この人生きてたの?」なんて思わせるのはやめてほしい。中盤からオチは読めちゃったし・・・ううう。

【2004年1月映画館にて】

kossy