劇場公開日 2002年9月28日

「 列車で護送中、連合軍の戦闘機に攻撃される。貨車の中に連合軍捕虜が...」ジャスティス(2001) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 列車で護送中、連合軍の戦闘機に攻撃される。貨車の中に連合軍捕虜が...

2019年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 列車で護送中、連合軍の戦闘機に攻撃される。貨車の中に連合軍捕虜がいることを知らないためだが、この攻撃シーンがすごい迫力。「皆で“捕虜”の一文字を作るぞ!」と仲間たちが集まる。POW。Prisoner of Warという短い言葉が彼らを救った。

 収容所は『大脱走』のような明るい雰囲気などない。雪も多い極寒の12月という時期もあるが、いきなりの絞首刑シーンなのだ。そして「燃料集積所はどこだ?」と拷問に耐えぬけなかったハートの苦悩。イェール大学2年なのに弁護士役をまかされた苦悩。そしてブルース・ウィリス演ずる大佐がまた威厳があって怖い。しかも証言次第では、宿舎内の抜け穴のことがばれる怖れもあるのだ。

 殺された兵士ベッドフォードはトンネルでの脱走をチクろうとしてたので殺された!黒人のスコット少尉はスケープゴートだったのだ。35人を脱走させることと黒人青年1人の命を天秤にかけなければならないハートが最後にとった行動は・・・

 ツッコミどころはいっぱいある。とにかく軍法会議中に脱走させるという計画。残された者の立場は?しかも終戦が近いという情報はウィリスの大佐も知っている。何しろ法廷に参加してた者たちは脱走できないのだ。ハートが「私が殺した」と最後に告白するのもわかりやすいし、それを大佐がほっとくわけがないことも・・・辻褄は合うがカッコつけすぎだ。

kossy