劇場公開日 2002年6月22日

「 録音した雨の音でのアリバイ作りも微笑ましかった(上司の目から見た...」春の日は過ぎゆく kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0 録音した雨の音でのアリバイ作りも微笑ましかった(上司の目から見た...

2018年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 録音した雨の音でのアリバイ作りも微笑ましかった(上司の目から見たら頭にきますが・・・)。また、全編通して、自然の音を大事にして心地よい効果を出しています。

 重要な設定だと予想していた痴呆気味の祖母の世話をするシーンが、結局のところほとんど意味をなしていない。ラスト近くに「バスと女は去ったら追うもんじゃないよ」と言って孫をなぐさめるだけだ。何を言いたい人物設定だったのだろうか?

 結局、ウンスの性格は勝気でわがままなだけであり、翻弄されるサンウを描いただけなのだろうか。サンウが「父が恋人に会いたい」と告げた辺りからウンスの心が揺らいでましたからね。離婚歴のある女性は、結婚に対しては慎重になるもんだよ、という教訓めいた映画なのかもしれない・・・

kossy
zx800さんのコメント
2024年1月14日

祖母の姿は恋や愛のうつり変わり、人生の春を経験し、秋を超え冬になり去っていく人生の先人として、今、人生の春を生き、恋や愛に悩み苦しむ青年に助言し去っていく、人間の季節を表したものだと感じました。

また認知症があるということで、恋や愛は認知症になっても忘れない人の人生で忘れられない出来事であり、それでも乗り越えられると寄り添い諭す祖母であり、時空を超えて主人公の母や先祖の人々、さらには全ての人々の生きる喜びや悲しみを体現した神のような存在だったと私は感じました。

zx800