別れの朝(1983)

解説

自由を求めて娼婦になる大学生エヴァの姿を描く。製作・監督はロベルト・ファン・アケレン、脚本はアケレンとカタリナ・ツウェレン、撮影はユルゲン・ユルゲス、音楽はペール・ラーベンが担当。出演はグドルン・ランドグレーベ、マチュー・カリエールなど。

1983年製作/西ドイツ
原題:Die flambierte Frau

ストーリー

卒業を間近に控えた大学生エヴァ(グドルン・ランドグレーベ)は、同居している男友達との新鮮味を欠いた退屈な生活に苛立っていた。トランクひとつで家をとび出したエヴァは、娼婦たちのたまり場であるカフェ“エスプレッソ”へ出向き、ヴェラン娼婦イヴォンヌ(ガブリエル・ファリ)からその道について教えを受けた。実地に手本を見せる彼女に従って、エヴァは、娼婦の道へと歩み出した。様々な客がいて、「娼婦の存在価値は誰にでも買えることにある」などとうそぶく客に、踵を返すエヴァ。ある日、“エスプレッソ”でクリス(マチュー・カリエール)という男に会い、意気投合する。早速彼の部屋を訪れ、優しく愛撫されるエヴァ。やがてクリスが女たちを客としているジゴロと知ったエヴァは、彼といっしょに暮らす決心をする。しかもクリスにはクルト(ハンス・ジッヒラー)という画商のパトロンがいた。一階ではクリスが、二階ではエヴァが、それぞれ客をとって商売を営むことになった。仕事になれたエヴァは、次第に客に対してサディスティックになるが、客の叫び声を聞いて、クリスは眉をしかめるようになった。彼女を本気で愛し始めるようになっていたクリスは、この稼業を止め、二人で稼いだ金を元にレストラン経営を始めようと考える。そして彼女に結婚を申し込むクリス。しかし、彼女は、自分にはその資格はないと言って断る。クリスはエヴァに黙ってレストランを買うが、そんなクリスの許を去ろうとするエヴァ。感情的になったクリスは、彼女にオイルをふりかけ火をつけた。必死に逃げる彼女。数日がすぎ、“エスプレッソ”を訪れ、イヴォンヌとグラスをかたむけ合うエヴァの姿があった。

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