劇場公開日 1962年10月12日

「何度も見直すべき映画だ!」ロープ JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5何度も見直すべき映画だ!

2020年5月11日
PCから投稿

・秀逸なワンカット
・完全なる一室でのストーリー展開
・観客の恐怖心を煽るさりげないカット
・犯人2人の関係性
・犯人の異常性

よくこの時間でこれだけの要素をうまくまとめたなあ。
無駄な登場人物がひとりもいない。
実際の事件と同時間分で、これだけ魅せられるのはさすがヒッチコック。
犯人が最初からわかっている、これぞまさに仕掛けられた時限爆弾。
サプライズを見事にサスペンスにしている。

そしてヒッチコック映画の好きな点。犯人の異常性。
今回の犯人って2人とも少しおかしい。
まず主導のほう、自分には人を殺す権利があるみたいな言い分って、恐ろしく怖い勘違いじゃないです??途中、招待客と言い合いになるけど、本当にこれだけの事件で描くには重すぎる題材なのにさらっと挟んできているあたり、相当深い…

そして共謀のほう。
こちらはもうばればれなくらい動揺していて、何故この人物を共犯に選んだのかと思うんだけど、よく観ていくと、ふたりの関係性も少し変わっていて、完全に立場が出来上がっているし、友情とは少し違った結びつきを感じる。
物語はその点に言及していないしね。

ワンカットもさることながら、この部屋の構図、窓から見える景色もすごい。
何度も観たい、見逃せない一本でありました。

JYARI