劇場公開日 1999年4月17日

「ライフ・イズ・ビューティフル」ライフ・イズ・ビューティフル 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ライフ・イズ・ビューティフル

2024年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 笑えて泣ける名作。映画を観て泣くことはあまり無いのだが、この映画は普通に泣いた。
 主人公のグイドは、常に明るく周囲を笑わせる愉快な男。妻のドーラもそんな彼の人柄に惹かれて結婚し、息子のジョズエを授かる。映画の前半はそんなグイドとドーラの馴れ初めが描かれている。

 映画の後半は、グイドと息子のジョズエが、ユダヤ人の強制収容所に収容される。グイドは息子には「これは1000点貯めれば戦車が貰えるゲームなんだ」と言い聞かせる。自身も辛いはずなのに、そんな素振りを息子の前では微塵も見せず、明るく楽しく振る舞い続ける。息子に余計な心配をさせまいとする彼の姿に、父親としての優しさや、精神の成熟度合いが表れている。

 映画の最後には、大人になったジョズエによるモノローグが流れる。父親の、自分を大切に思う気持ちや愛情深さを、幼い頃はあまり意識していなかったはずだ。しかし大人になるに連れて、父親が自分に対してしてくれたことの重みを深く感じるようになる。それがこのモノローグに表れていて泣ける。

根岸 圭一