劇場公開日 1952年5月15日

「実質的にハワード・ホークス監督の作品」遊星よりの物体X あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0実質的にハワード・ホークス監督の作品

2019年1月30日
Androidアプリから投稿

ハワード・ホークスは製作となっていますが、彼のスタイルが濃厚に見てとれます
やはり実質的な監督は彼だったのでしょう

大尉と博士の秘書ニッキとの軽口のやり取りは、赤ちゃん教育などのスクリューボールコメディを思わせます
新聞記者もコメディリリーフに上手く使っています
大尉が写真を撮っていいぞと言ってからのシーンは見事な演出です
そしてラストシーンに彼を格好良く持ってくるところもまた素晴らしい演出でした

クライマックスの物体Xの退治シーンは当時としたら、ものすごい迫力シーンだったでしょう
しかし、肝心の物体Xの姿が当時の技術ではあれが精一杯、今一つものすごいものを見た感はなく、当時でもうーんとなったとは思います
なので、ホラー映画として本作を今日の目で観ると残念な映画となってしまいす
しかし、映画としての作りは大変に上手く、冒頭からいきなり引き込まれて最後まで一気に観せてしまう面白さを持っています
そこもまた職人監督ハワード・ホークスらしさと言えるでしょう

ジョン・カーペンター監督がリメイクをして、本当にに満足をいく物体Xの映像化に成功して、ハワード・ホークスも草葉の陰で満足していることと思います
これだよ!これを出したかったと大喜びしたことでしょう

音楽が巨匠ディミトリ・ティオムキン
こんなB級映画に音楽を提供してくれたのは、やはりハワード・ホークスの力でしょう
さすが重厚な素晴らしい音楽です

いずれにせよ、ハワード・ホークスのファンなら観て置くべき作品です

あき240