面会時間

劇場公開日:

解説

病院に入院する患者を正体わからぬ殺人鬼が狙うというサスペンス映画。製作総指揮はピエール・デイヴィッドとヴィクター・ソルニッキー、製作はクロード・エロー、監督は日本では初登場のジャン・クロード・ロード、脚本はブライアン・タガート、撮影はルネ・ヴェルジェ、音楽はジョナサン・ゴールドスミス、編集はジャン・クロード・ロードとライズ・サウイン、美術はミシェル・プルールが各々担当。出演はマイケル・アイアンサイド、リー・グラント、リンダ・パール、ウィリアム・シャトナー、レノア・ザン、ハーヴェイ・アトキン、ヘレン・ヒューズなど。

1982年製作/カナダ
原題:Visiting Hours
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1982年5月15日

ストーリー

カナダのUBSテレビ局の女性ニュース・キャスター、デボラ(リー・グラント)は、反暴力キャンぺーンで視聴者の支持を得ていた。ある日、仕事を終えてマンションに帰ったデボラは、室内がいつもと違うのに気がついた。シャワーの音を聞きバス・ルームに行った彼女は何者かに襲われ必死に抵抗したが、傷つき入院した。半身不随の彼女は、時々面会時間にやってくる恋人ゲーリー(ウィリアム・シャトナー)とのひとときだけが落ちつけた。ある日、花をもって面会時間にやって来た見知らぬ男に、デボラは、恐怖感を抱いた。あの暴漢のような気がしたのだ。彼女は暴漢の顔を憶えてはいなかった。そんなころ、看護婦のシーラ(リンダ・パール)が、同僚の看護婦と患者の老婆が殺害されているのを、夜勤の日に発見した。家に帰ったシーラは、子供とその家庭教師の姿が消えていることに不安を抱いた。彼女には2人の子供がいたが、夫とは離婚していた。町のレストランで、ある男が女と知り合い家に連れてゆくが、彼は突如彼女にナイフを向けた。彼の名は・ホーカー(マイケル・アイアンサイド)といい、子供の頃、母親が父親とケンカした際に熱湯をかぶせるという現場を見ておリ、それ以後、傷を負った父の面倒を見ていたが、女に対する復讐心が増していた。そして、彼は苦痛にもだえる女を写真に撮って収集するという異常性格の男になっていた。やがてデボラは恐怖におののきながらも手術を無事に終え退院も間近にせまっていた。そんなころ、シーラが再び襲われた。警察陣や病院にいたゲーリーらはシーラの家に向かい、彼女を急救車に運んだ。一方病院は無防備に等しくなっていた。自分のアパートに戻り自らを傷つけ急救車で運ばれたホーカーは、寝台から起き上がりデボラの部屋に向った。必死に抵抗し地下廊下を逃げるデボラ。しかし、彼女は逆にホーカーを刺し殺すのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0アイアンサイド全開‼

2011年12月1日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

怖い

興奮

面会時間(1982)

原題:VISITING HOURS
  :The Fright
  :Get Well Soon

公開日:1982/05

製作国:カナダ

配給:20世紀フォックス

監督:ジャン・クロード・ロード

脚本:ブライアン・タガート

撮影:ルネ・ベルジェ

キャスト
マイケル・アイアンサイド…コルト・ホーカー
リー・グラント…デボラ・バリン
リンダ・パール…シーラ・マンロー
ウィリアム・シャトナー…ケーリー・ベイラー

ニュースキャスターとして非暴力主義を訴えていたデボラは、ある日、暴漢に襲われ半身不随となって入院する。
やがて病院内で起こる連続殺人。
そして殺人鬼の魔の手はデボラへと伸びて行くのだった…

病院を舞台に繰り広げられるサスペンス・スリラー。

とはいえ、コケ嚇しの演出、ヒッチコックを真似ただけの画面構成など、どれをとっても両手を挙げて喜べる作品とは言い難い代物😣

しかし、それら全てが、まるっきり気にならない作品でもあるのです‼

何故なら、この作品、あのクローネンバーグ監督の「スキャナーズ」で一躍脚光を浴びたマイケル・アイアンサイドの強引な演技力が全てを凌駕している作品だからなんです😂

目的の為には手段を選ばず、淡々と行動する彼の冷酷さが、静まり返った病院をより一層、不気味な場所へと変化させています。

そして、凶行に及ぶ瞬間、凄まじい迫力と共に殺人鬼の形相が一変‼

鬼気迫るアイアンサイドの姿に唖然とさせられる事間違いなしです😓

アイアンサイドの執念と驚異的な行動力が観る者をぐいぐいと引っ張り続け、クライマックスへと突入して行く構成は絶品‼

サスペンス映画史上、最も役に立たない警官達のへなちょこぶりも、アイアンサイドの独壇場に花を添えておりました😅

また、「スタートレック」のカーク艦長ことウィリアム・シャトナーが出ていた事なども、再び鑑賞し直すまで忘れていた程です😅(これまた、こいつも役に立たず😓)

本作を最後にアイアンサイドはカナダを後にして、米国作品へと移行し、現在に至ります。

願わくは今一度、カナダ作品で見せた迫真の演技力を披露して貰いたいものです。

因みに本作のVHSは20世紀フォックス。
何だか、DVDには永久にならない様な気さえしてしまいます😢

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かもしだ
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