劇場公開日 1980年2月23日

「17歳の少女トレーシー」マンハッタン 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)

3.517歳の少女トレーシー

2023年1月22日
Androidアプリから投稿

笑える

楽しい

単純

カラーじゃないのね?と思ったけれど、観始めると快適で、モノクロならではのカッコよさと味があった。
都会の軽い大人たちのドタバタ劇だけれど、楽しい会話とカッコいい映像で、さほど退屈はしない。

観進めるうちに、トレーシーがだんだん気になるようになる。この二人、年齢的に冗談としか思えない組み合わせなのだけれど、こんな設定も映画だから楽しめる

別れ話をされたときの涙が印象的。子供を作りたいような人だ、というセリフもなかなか言えるものじゃない。
彼女は聡明で愛情豊か。形にとらわれない柔軟性をもち、人をよく見て、心から人を愛することができる。(という設定のようだ)。自分に自信が持てなくて落ち着かず、くっついたり離れたりを繰り返す軽率な大人たちより、地に足がついている。また、ピュアな分、ものの見方が違う…。

最後のシーンがすてき。トレーシーのすばらしい包容力。なんという余裕、おとなの対応。半年くらい我慢しなさいよ、と叱りつけてもいるし、すぐ会えますよ、と慰めてもいる。すてきな女性♡。

あま・おと