劇場公開日 2023年7月28日

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「マリア・ブラウンは謎のまま。」マリア・ブラウンの結婚 マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)

マリア・ブラウンは謎のまま。

2023年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

久しぶりに見たが、結局今回もマリア・ブラウンは謎のままだった。衝撃的なラストも謎のままだ。だけどマリアが経営にも携わる会社の社長(名前忘れた)が言うように、自己を確立した女であることは分かった。今で言う自立した女性だろうか。そこがとても魅力的だと思った。
なぜなら僕は(体も心も)ヒョロヒョロしてるので、自分が立ってるので精一杯。日本の演歌に出てくる女性みたいに「あなたがいないとワタシはダメなの」なんて言って頼られたら共倒れである。だから取りあえずでもいいから自己を確立している女性に魅力わ感じる。
大昔の昭和の頃は、こういうのは、男のくせに弱っちいとか、最近の男は弱くなった、頼りないとか、男はヤッパシ強くなくちゃとか散々言われたし、僕もそう思ってたから肩身が狭かった。だけど最近はフェミニズが以前よりも浸透してきたお陰だと思うのだが、男が弱くてもちっとも構わないって風潮なのでホント生きやすくなって助かってる。ヤレヤレだぜい。

ところで、公開時19か20才ぐらいで初めて見た時のラストの衝撃は今でも忘れない。アタマの中まっ白だ。それまでのマリア・ブラウンの行動も含めて「女ってわからねえ」ってのが感想だった。そのあと背伸びして「キネマ旬報」の記事を読んだりしたがチンプンカンプン。女性が書いたある記事の 「幸せっだったのよねと言って空を見上げたい」とかいう最後の一文にナゼか感銘を受けて、「ああ、女ってやつには全くかなわねえ」と思ったのを覚えてる。

結局、今回もマリア・ブラウンが謎のままで、はからずも自分が何十年も進歩してないことが分かってしまって、そっちの事実もかなり衝撃的だった。

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マサヒロ