マッドマックス サンダードームのレビュー・感想・評価
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やっぱりあまり面白くなかった
一作目二作目はテレビで見て大興奮して、その当時はまだ映画館に一人で行ける年齢ではなく、3作目でやっと高校生で見に行くことができた。待望の三作目だったのだが、さっぱり面白くなくてがっかりした記憶が強烈に残っている。
それ以来で見返してみたら、思ったよりつまらなくないと、少なくとも前半のボーダータウンの辺りはよかった。その後、原始人みたいな連中とつるみだしてからがとにかく退屈で、マックスが子供に優しいのもなんだかガッカリだった。
クライマックスのアクションはティナ・ターナーが自分で運転していて健気さを感じた。
いい話でまとめようとすんじゃねえ、と思った。小人やそのパートナーの知恵遅れの巨人などよかった。サンダードームでぶら下がって戦うのはどうかと思った。
唯一無二の世界観を決定づけた第3弾
そのスピード感と果てしなき道路、やるせなさ感が、世界の終わりを感じさせた、日曜洋画劇場定番だった1作目。
ダークヒーローとしての、MAXのキャラクターよりも、文明が崩壊し、暴力が支配する世界感、ヒャッハーなキャラクターが注目を浴びた2作目。
そして3作目の「サンダードーム」。ずいぶん評判が悪い。
その嫌われ要素は、サンダードーム、子供、ティナ・ターナー、道路なし、といったところか。
もうひとつ付け加えるなら、モーリス・ジャールか。
俺にとってのMAD MAXは「世界観の継承」こそがその存在意義。そして言うまでもなく、「北斗の拳」への影響こそが、このシリーズの存在意義。
2作目以上に「北斗の拳」に影響を与えているこの世界観。
これぞ、唯一無二。それだけでこの映画の評価は日本人男子なら2割増のはず。
すべての世紀末モノあるいは、核戦争後、あるいは人類滅亡後の世界観を描いた映画のすべての発端はこのシリーズ、もっというと、この「サンダードーム」に起点を発する。
第2作の続きとして、ある程度秩序の生まれたバータータウンの在り方は、十分続編として納得のいくものであり、さらにアイディアが発展した、ブラスターとアイアンバーなどのコスチューム・デザイン。
前作との比較ではなく、世界観、時系列の継承が最も観るべきところで、内容が2作目と被っていないところが、本作のもっとも賢いところ。
アトラクション、アドベンチャームービーと揶揄されようが、
「フラッと現れた救世主伝説」
としてはまったく申し分ない内容であることの評価はもっとされてもいい。
もちろん、本作でマックスは何をしたか、というと、まあ、子供たちに外界の現実を教えたに過ぎないが、子供たちにとっても、ティナ・ターナーにとっても
「なんかよくわからないが、すげえヤツがいた」
それでいいのである。
そのフォーマットは西部劇だが、果てしない列車アクションは、後続の一直線アクション映画の手本にもなっている。この迫力も並ではない。
まあ、残念なところは、モーリス・ジャールの音楽で、砂漠つながりしか考えてなさそうな、頭悪い音楽がずいぶんとうるさい、ぐらいか。まあ、それも今では味ではある。
「北斗の拳」にきっかけを与えたのが2作目ならば、その世界観を丸々コピーさせ、俺たちを熱狂させたのがこの第3弾。
「北斗の拳」好きであれば、むしろこっち。
前作よりかなりのスケールダウン
マッドマックスシリーズに欠かせないファクター。
それは題名にもある通りの狂った様な
危険なカーアクション、次に世紀末的な背景と
強烈なキャラクターだろう。
そういう意味で第1作から、大きく進化した
第2作は大ヒットとなった。
メル・ギブソンも有名人の仲間入りをした。
そして期待された第3作。
正直に言えば、期待外れもいいところ。
まず、カーアクションが後半まで出てこないし、
色々なギミックも少ない。
また、敵役がインパクト無いなあ。
前作のヒューマン・ガスとかさあ。
ゲッコー(月光)では二番煎じだし、
ティナ・ターナーだけじゃ、ねぇ。
まあ、あの顔はあれはあれで
インパクトあるが(笑)
とにかく、ティナ・ターナーの出演作に
持っていかれたのか、全体が前作に比べて
チープになっている。
脚本がいけてないのかも。
バータータウンの権力争いから、
子供を導く救世主へとかわる過程が
意味が解らない。
いずれにせよ、リブートされる
マッドマックスシリーズ。
絶対に第1作のバイオレンス、
第2作の世界観、カーチェイスを
上手く復活させて欲しいものである。
たくさん子供が絡んで緩くなった
総合75点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:85点|ビジュアル:80点|音楽:75点 )
衝撃的な世界観と凄まじいばかりの暴力描写で傑作だった前作の続編である。だが今回は世間知らずで能天気の子供の集団が後半から参加したためか、特徴だった激しい活劇がほのぼのとしていて緩めになっている。息もつかない緊迫の活劇というよりも、「インディ・ジョーンズ」のようななんとなく安心感のある娯楽活劇のように感じるところがあった。同時に無秩序な世界観に子供たちの信じる何か宗教の創世記的なものが持ち込まれてしまって、元々の核戦争後の荒廃した世界観というものがずれてしまった。
それでもバータータウンを作り上げる美術も良かったし撮影にも迫力があった。緩くなった部分もあったとはいえども、格闘場面や砂漠での逃亡場面も迫力を維持していたし、出演者も個性があってそこそこ楽しめた。
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