劇場公開日 2022年11月3日

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「愛かな、やっぱり愛でしょうね。目に光のない人には、単なるコメディ映画に思えてしまう。」街の灯(1931) 星組さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0愛かな、やっぱり愛でしょうね。目に光のない人には、単なるコメディ映画に思えてしまう。

2023年5月13日
PCから投稿

高校生の頃、チャップリン命という友人がいた。彼とは映画の話をしたが、チャップリンに関しては古いコメディ映画レベルの関心度しかなく、キチンと観ていなかった。

数年後「街の灯」をじっくり観て愕然とした。

彼の作る映画には、観客を楽しませよう、
観客の心を動かそう、観客をこらしめよう、
映画館を離れてからも心に留めさせよう。
そんな工夫が散りばめられていた。

観客は映画を観る「目」を持て。
映画を楽しんで、笑って泣け。
そう云われた気がした。

物語はー
街の片隅に住む浮浪者は盲目の女性と出会う。
女性はボロを着た彼の姿がわからない。
浮浪者は夢を見る。浮浪者は女性の力になる。
浮浪者は自由気ままな浮浪者以下に落ちぶれる。
そして…。

彼のどの映画にも「涙」はついてくるが
この映画にはやられてしまう。

星組