町でいちばんの美女 ありふれた狂気の物語

解説

日本でも人気のある作家/詩人のチャールズ・ブコウスキー作品、初の映画化で、原作は短編集『町でいちばんの美女』(邦訳・新潮社刊)に所収の表題作。多分にブコウスキーの自伝的な要素の詰まった、ある酔っ払いの詩人と娼婦の物語。監督と脚本は「未来は女のものである」「I LOVE YOU」のマルコ・フェレーリ、また脚本には「自転車泥棒」のセルジオ・アミディも参加。製作はマルコ・フェレーリの妻であるジャクリーヌ・フェレーリで、彼女は夫の作品のすべての製作を手掛けている。撮影は「死と処女」のトニーノ・デリ・コリ、音楽は「ラ・ピラート」などのフィリップ・サルド、美術は「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」のダンテ・フェレッティ、編集はルッジェーロ・マストロヤンニがそれぞれ担当。出演は「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」などの名優ベン・ギャザラ、「モンテカルロ殺人事件」のオルネラ・ムーティ、「クライ・ベイビー」のスーザン・ティレル、「僕と一緒に幾日か」のタニヤ・ロペールほか。84年に特集上映「イタリア映画祭in東京」で上映されたが、今回が初の劇場公開。

1981年製作/イタリア・フランス合作
原題:Storie di ordinaria follia Tales of Ordinaly Madness

ストーリー

妻のヴィッキ(タニヤ・ロペール)と別れた詩人のチャールズ・サーキング(ベン・ギャザラ)はある日、浜辺でキャス(オルネラ・ムーティ)という名前の売春婦と出会った。彼女はいつもは金持ちばかりを相手にしている高級売春婦であったが、やがてチャールズと付き合い始め、チャールズもそれをきっかけに詩のインスピレーションを取り戻した。ある日、何日も家を出ていたキャスが再びチャールズの元へくると、チャールズは別の少女と同居していた。キャスは嫉妬し、チャールズもまた、酒やドラッグにふける生活に舞い戻って行く。しかし危ういところでチャールズを助け出したキャスは、海辺のホテルに行き、2人はそこで幸福な一時期を過ごす。が、仕事でチャールズがニューヨークへ出かけているあいだに、キャスは自殺してしまう。酒へ溺れる生活がまた始まるが、そこに見知らぬ少女が現れ、チャールズを浜辺へいざなう。裸の少女にチャールズはすがりついた。

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