ベン・ハー(1959)のレビュー・感想・評価
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ラストが…
どうなるんだろう!?で最後まで集中力がきれることなく見ることができるのは、さすが名作…という感じでした
音楽もよかった。
それに当時今のようなCGもなく、壮大なセットや撮影ができたことがすごい
特に奴隷船のシーンは奇跡と偶然が重なり主人公は奴隷から抜け出せるのに、
まだ残りの奴隷達は暗い船底で漕ぎ続ける…というシーンが印象的だった。
主人公の数奇な運命は大変面白かったのですが、最後は、え!?一体なんだったんだろう…?と呆気にとられる
何とも言えない後味の映画。
キリストあっての映画だということはわかるんだけど、
別にキリストいなくても十分おもしろかったのに。
逆にリアリティーがなくなったなあ~と感じてしまった。
でもキリストのシーンは神秘的でとてもよかったんですけどね。
"魅せる"スペクタクル大作!
当時の歴史的背景を把握しておかないと楽しめないのは確かです(その点、高校の世界史が役に立ちました)が、この『ベン・ハー』は、一つのスペクタクル・エンターテイメントとしての完成度が非常に高い"傑作"だと思います。考えられるでしょうか?豪華セットの数々、大大大人数のエキストラなど、合わせて1,500万ドルという巨額な製作費を一作に投じるなんて!今ではCGですよ…監督は、『ローマの休日』で知られるウィリアム・ワイラー。主演はチャールトン・へストン。
これだけだと、ただお金にものを言わせて作った無駄に長い史劇だと思われても仕方ないでしょう。なぜ、"傑作"なのか。その理由は壮大なストーリー(脚本)にあります。主人公ジュダ・ベン・ハーの数奇な人生、すなわち愛する家族を失う悲しみ、旧友とのすれ違い、裏切り、追放先での様々な出会い…挙げたらキリがありません。"見せる"だけでなく、"魅せる"演出の数々が、本作を歴史に残る"傑作"にしたのです。
馴染み深き名作
わざわざ説明する必要もナシ。
ハリウッド史劇スペクタクルの代名詞の一つで、アカデミー賞最多11部門受賞作。
旧友の裏切りで奴隷となった男の復讐を描いた、「グラディエーター」の原点。
個人的にこの作品には愛着ある理由が二つある。
まず一つは、中学生時代に授業で見た事があるから。
中学生の頃なんてまだ大して洋画など見ておらず、それこそゴジラやドラえもんやドラゴンボールの映画を楽しんでいた。
そんな時に「ベン・ハー」だなんて今思うと敷居が高いような気もするが、これがなかなか抵抗なく見れた。
軍艦同士がぶつかり、船底で奴隷たちが血まみれになるシーンなんてドキリとしたし、本作最大の見せ場、闘技場での戦車競争シーンはハラハラドキドキ。この戦車競争シーンは今見ても全く褪せる事無く、「七人の侍」の雨の中のクライマックス合戦シーン同様、二度と真似出来ない名シーン。
なので、今でもハリウッド往年の名作と言うと本作が真っ先に思い浮かぶ。
以来何度か見ているが、今回実に久々に鑑賞。10年振りくらい?以上?
改めて感じたのは、こんなに宗教色が濃かったかなと。ベン・ハーの波乱万丈の人生と共にキリストの生涯も並行して描かれ、常に信仰心がある。
別にそれが悪いという訳でもなく、実は愛着ある理由の二つ目である。
昔通っていた幼稚園に教会があり、キリストの物語を習っていた事がある。
ここで断っておきたいのは、だからといって自分はクリスチャンなどではなく、単に馴染みがあるという理由だけである。馬小屋で生まれ、磔にされた後に復活したのを物語の一つとして面白く聞いていた。
さて、この宗教色の濃さは人によって好き嫌いが分かれる所だが、これが本作最大のテーマ。
憎悪や復讐などの淀んだ心が清められる。
信じる者は救われる。
奇跡。
赦し。
慈愛。
ベン・ハーが砂漠で喉を涸らしてた時、キリストが水を与えるシーンは個人的に最も好きなシーン。
3時間半の長尺で語るに相応しい一大巨編。
名作はいつ見ても見応えある。
一度でいいから劇場大スクリーンで見てみたい!
スペクタクル映画のはしりかなあ
3度以上見た気がする。以前から実写でのセットが壮大なことまた戦闘馬車の競争シーンが話題であったような気がする。同じチャールトン・へストンの主演のキリスト教映画では十戒の方がよりダイナミックな感じがあり個人的に好きである。
流石の名作
さすがに古い作品ですので現代の視点からすれば、冗長だったりアラが目立つ場面も見受けられます。
その一方、最近の作品にありがちな強引にスリリングな展開にするような演出もなく、かえって新鮮に観れました。
たとえば、戦車競技の場面ですが、最近の映画に多い演出だと、こういったレース物ではゴールラインを割るギリギリまで決着がつかないことが多く、最後の最後まで緊張を強いられるものですが、これは裏を返せば盛り上がる場面が決まっているということで、いつ決着が付くのかわからないといったタイプのスリリングさは味わえません。
その点、ベン・ハーではゴールラインまで結構な距離がある時点でライバルが脱落したりと、最近では珍しくなった演出で、却って面白かったです。
新・午前10時の映画祭
この映画を劇場で観たのは今回が初めて。それも、新・午前10時の映画祭というイベントのおかげ。まずは感謝。
制作年からしても解る通り、CGなどあるはずもなくすべて手作り。エキストラだけでもおそらく数千人単位でしょう。コロシアムでの戦闘シーンでも最近のカーアクションほどの迫力はないとしても、1959年作ですよ、よく撮ってるなぁ~と感心することしきり。ストーリーも確りしていて、後半でのキリストに感動です。チャンスがあればぜひ、映画館で見てほしい作品です。
一大スペクタクルと十字架の贖罪
これはお金を払って見てもなんら後悔のない面白い映画です
またキリストをたまに登場させ、ラスト重要な贖罪があります
ストーリー、面白さ、感動、涙
なんら文句のつけようがない一品でおすすめします
アカデミー賞11部門獲得の映画史に残る傑作だそうです
総合50点 ( ストーリー:30点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
言わずと知れたアカデミー賞史上最多11部門に輝く映画史に残る大傑作なんだそうです。これだけキリスト教の素晴らしさについて描いているのに、アメリカだけでなく不思議なことに日本でも高く評価されているようだ。
だが私は好きではない。若いころに見てつまらなかったと思ったが、それからずいぶんと時がたって見直してみてもやはり好きにれなかった。
何かと宗教が絡んできて物語の底流にはキリスト教の教えがつきまとう。19世紀のアメリカ文学が原作だが敬虔深い人によって書かれたのだろう。苦難に直面するベンハーが生き延びるのも神の意志のようだし、疫病の家族は元気そうに生きているし特に見た目がむごいこともなく、結末のお目出度さにいたってはまるで聖書でも読んでいるかのようで呆れ返った。キリスト教徒の少ない日本でもこれが高い評価を得ているというのが意外である。
無罪なのに罪を問われるという物語の構成は中盤までは「岩窟王」と似たようなものだが、3年間もガレー船の地下で過ごした辛酸などもあまりにあっさりと描かれていて、苦労の様子や心に燃え滾る復讐心や執念も伝わってこない。奇跡が起きて問題が解決するのならば人間は苦労などする必要がないし、敬虔深さからは程遠い私はこんな安直な物語は嫌いである。超自然な力で人々が救われるのではなくて、人間としての生き様を最後まで見せてほしいものだ。
古い映画だからすべて実写なのはいいのだが、セットは作り物感があるものもある。馬車競技やたくさんの人々が登場する場面などに観るべき点もあるが、映像だけならば他にもすごいものはある。映像に引き付けられるというほどでもなかった。
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