劇場公開日 1964年5月30日

「あくまで、オードリー・ヘプバーンの美しさを愛でて、パリの光景を楽しむ映画」パリで一緒に あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5あくまで、オードリー・ヘプバーンの美しさを愛でて、パリの光景を楽しむ映画

2019年6月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

名作麗しのサブリナのちょうど10年後に、オードリー・ヘプバーンとウィリアム・ホールデンの同じコンビで撮られた企画ものといった内容
あくまで、オードリー・ヘプバーンの美しさを愛でて、パリの光景を楽しむ映画でそれ以上でもそれ以下でもありません

映画業界を舞台にして、映画の中で映画を作るその色々な試行錯誤を重ねるシーンを見せることで10本分以上の様々な設定でヒロイン達の活躍を楽しもうという趣向

こういった趣向は本作が最初なのかはわからないが、過去から様々な映画やテレビドラマで取り上げられているので、そこから半世紀後の21世紀の現代の我々からすると、ああ、あれねとなってしまうのは否めない
たくさんの映画のあるあるを詰めこんで、業界オチネタも多数
そこを楽しめないとおいていかれる

けれどもオードリー・ヘプバーンは美しく、ジバンシィのドレスを颯爽と着こなす姿はただそれを観ているだけで、全てを赦してしまう
撮影時33歳、麗しのサブリナの時からすればもちろんその分歳はとったけれども、大人の女性としての魅力が加わっている

洗濯板のような胸、棒の様な腰と脚
痩せすぎで悪く言えば鶏ガラみたいな身体
だけど美しい、男を虜にする美しさだ
細い肩と細く長い首、小さい顔に大きな目
そのうなじにウィリアム・ホールデンがキスをする
なんともハッとするエロチックなシーンだった
本作は映画としての重要性とかはまるでないけれど彼女のファンなら観て愛でる値打ちはある
そんな映画だ

あき240