劇場公開日 2021年1月29日

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「ギャロ奇跡の一作」バッファロー'66 arlecchinoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ギャロ奇跡の一作

2022年10月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

久々に観ました。いやあ面白いっす。ビリーのクズっぷりもいい。なぜレイラがビリーの言うことに従っちゃうのかについては大いに納得いきませんが、原作者の趣味なんでしょう笑。
胡散臭いやくざのミッキー・ローク、バッファローの試合を録画で何度も見て興奮するダメ母アンジェリカ・ヒューストン、無駄に怒りっぽい元歌手ベン・ギャザラ、綺麗だがヤな女ロザンナ・アークエット、お人よしのグーン(知らない俳優)、唯一ビリーを評価するジャン・マイケル・ヴィンセント。素晴らしい脇キャラクターたちですね。見事にハマっています。
あんな両親だったらクズに育っちゃうよな、って気もするし、案外ビリー自身もバッファローの妄信的ファンだったりしてるのもおかしい。ビリーが自分の死後に両親がどうしてるかを想像するシーンなんか絶妙ですね。ビリーにはマニュアルシフトの86トレノ(!)の運転ができない、ってところとか芸が細かいよねえ。
クリスティーナ・リッチはデブだけどかわいいですね。写真を撮るシーンは名シーンです。あ、ムーンチャイルドもね。そういやA.ヒューストンとはアダムズ・ファミリー以来の共演ってわけだ。超ミニスカートを撮影時はとても嫌がったらしいけど、ギャロが高圧的に強制してあの衣装を着せたらしい。リアルでもクズだ笑。
音楽は良かったです。私はプログレファンなので特に感動です。
ギャロ奇跡の一作です。

arlecchino