ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録のレビュー・感想・評価
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コッポラを労おう
ハーヴェイ・カイテルが降板した内幕があまり描かれていなが余程の事があったのであろう周囲の怒りが何となく伝わって来る、色々な災難が起こる中でコッポラを最も悩ませたのはマーロン・ブランドの支離滅裂で多種多様な我が儘か、オマケにデニス・ホッパーに対しては呆れ返っている態度のコッポラに笑えてしまう。
献身的にコッポラに尽くす態度が印象的な妻でもあるエレノア・コッポラが頼れる存在感で娘のソフィア含めた子供まで現場に連れていたのも驚きで、家族の強い絆を垣間見る一家総動員で『地獄の黙示録』を作り上げた印象も。
当時の真っ只中をリアルに映し出したコッポラの心中を察してしまう、またもや私財を投げ打って映画を作ろうとしているコッポラの挑戦は懲りずに続く、凄まじさ。
すごくよかった
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マーロン・ブランドなんかにこだわらなければいいのにとしか思えない。もっと原作イメージに近い、風格があって痩せた役者を選んだらどうなっていたのだろう。マーロン・ブランドも痩せてこない上に原作を読んでもいないくせに、出演料をふっかけて、ひどい人だと思った。そんなことをしていたらいつかバチが当たるぞ、と思った。
コッポラの奥さんが作っているせいか、奥さんがとても出来た人物に見えた。自分で作っていてそんななのもどうかと思う。
スケールの大きい世界と狂気が覗けてとても楽しかった。
後に公開される『特別編』で使われた映像がけっこう入っていたような気がする。『特別編』のクライマックスについては触れられていなかった。劇場公開版のモヤモヤする結末の苦労が面白かった。
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