ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアのレビュー・感想・評価
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ギャングたちも病院の患者も下ネタギャグのオンパレード。
マーチン・ブレスト(シュヴァイガー)は脳腫瘍。病室でいつもタバコをぷかぷか。そこへ骨肉腫のルディ(リーファース)が同室になり語りあうが、「海を見たことがない」と告白する。ギャングの二人組、ベルギー人ヘンクとアラブ人のアブドゥル(モーリッツ・ブライブトロイ)が少年を撥ねて病院へやってくる。マーチンとルディは運よくキーが見つかったので乗り逃げ・・・GSでも文無しで給油。服を買うために銀行を襲ったが、その直後にギャングも銀行へ(笑)
逃亡劇も長期戦になった。機転を利かせたマーチンがルディを人質にとった風に装ったからだ。ニュース番組ではヘルシンキ・シンドロームについて話題となっている。やがて警察とギャング双方に銃撃されたりするが、マーチンがプレスリーのようにピンクのキャデラッ九を母親にプレゼント。そして、車の中で見つけた金は銀行やGSに返すようにする。死ぬまでにしたいこと。二人の女とヤル・・・運悪く、そこはギャングのボスの店・・・絶体絶命のピンチ!
最後に美味しい役どころ、ボスが金を返す相手の大ボス・カーティス(ルドガー・ハウアー)が渋い。拳銃を向けられた二人に「最後にやり残したことは?」「海を見たい」「じゃ、行け。天国じゃ海が話題になるからな」
笑えて、緊張して、泣けてくる映画。何度も発作で苦しむマーチンもいいし、それに従順に従うルディもいい。もちろんおとぼけギャングたちも。ギャングの金100万マルクにしても、迷惑かけた人たちに贈って、ほとんど残らなかったところも。ラストの海はほんとにすがすがしい。おまけの映像も・・・あの警官もあほだ。
知ってるか?天国では海の話をするんだぜ。
とても久しぶりに観賞。やっぱり凄くいい。余命宣告をされた二人の男が「海を見に行こうぜ」って周囲に散々迷惑をかけながら旅をする話。
ご都合主義でけっこう笑えないことをしてるんだけど、そういう常識を映像のポップさと登場人物の魅力でねじ伏せる映画力に満ちた作品。ラストシーンは、ショーシャンクみたいな突き抜けるような爽やかな青でなく、荒く波打った少しくすんだ海だけどそこがまた素晴らしく余韻の残るポイントでもある。
ピンクのキャデラック
理由はどうあれ、散々シッチャカメッチャカに暴れマクりな好き放題で、主人公二人に対して周りが甘やかし過ぎる展開が続く。
ギャング二人はアホ丸出し、ルトガー・ハウアーが登場に最後まで甘やかされ、あれだけ銃撃戦を繰り広げる中、死人はゼロって誰も傷付きすらしない。
スケボー少年の悪態を突いた口の悪さがナイスキャラで、一番笑えて印象に残る場面だった。
味のある名作
ストーリーはそんなに捻られてない、わりとシンプルな進行なのにとても印象に残った作品。
余命少ない2人の男が海に向かうって2人とも会ったばかりなのに深い友情ができて薬をもらう為に嫌いな銃を相手につきつけるシーンなんかはぐっときた。
マフィアのボスがとても優しいのが印象的。
もしこれが拷問シーンとかになったらこの映画はだいぶイメージが変わっただろう。
ラストシーンはすごくよかった。全然綺麗な海じゃないのに笑
悲しい気持ちもなく明るい余韻を残してなんだかグッと刺さった。
日本でリメイクしてる予告をみたが、うーんそっちはテーマをはき違えてる感。
10代の時に出会っていれば…
1997年のドイツ映画。
余命幾ばくもない若者二人が、病院を抜け出して海を見に行こうとするけど、偶然が重なってギャングや警察が追われるようになり……というストーリー。
基本、のアールコメディーなんだけどイギリスやハリウッドのようなドライさはなくて、ラストシーンもエモーショナルでいい。
もしこの映画に10代の頃出会っていたら、生涯ベスト級に好きな作品になっていたかもしれない。
この作品に出会えて良かった
余命宣告された若者二人が病院を飛び出し、最後のときを駆け抜ける。
コメディタッチて笑いを誘うが、それが返って切なくて。
主人公を演じた二人がさわやかでかっこいい。
この作品に出会えて良かったな。
天国では海について話すのが流行っているらしい
同じ結末に向かうであろう2人の男同士の友情や、一癖も二癖もある周りを巻き込んだ破茶滅茶な道中。
まさしくエンタテインメントに相応しい作品だと思います。
いつか天国に行った時に目一杯話せるように、海をこの目に焼き付けておきたいと思います。
コメディ
久々に観たら、
カッコ良かったイメージだったけどコメディだった。
やってる事はめちゃくちゃだけど、
二人がどんな人生を送って来たかは想像でしか分からないけど、神さまからのご褒美と見えなくもない。
車で遠くまで逃げてるようだけど、割と近場で事が収まっているのは、まぁ置いといて頭と終わりが同じところだったり、気持ち良い場面がいくつかあった。
特にダメな二人のギャングとのすれ違いはクスッとする。
死ぬんじゃないか?と言う不安をノッキンオンヘブンズドアのイントロだけ流して煽るのはせこいけど、ある意味発明なのかな?と思いました。
今観るとツッコミどころも多いけど、最期に信頼する人と共にするのは人生最大の喜びなのではないかと思います。
ドイツ版ニューシネマ
「天国じゃ海の話をするんだぜ」セリフがなんとも文学的。最期にやりたいことは何か、見たい景色は何か?死期を前にして、どう生きるのか?
これは、何も死期がすぐ目の前に迫った人間の話ではないと思います。そう、「海を見ること」を明日にまわすんじゃない。
フィルムもかっこいいし、ドイツ版ニューシネマって、感じでした。ニューシネマも名言が多いし。男性はより一層、ハマるかもです。
泣かなくてもすむロードムービー
何でも最後マフィアのボスは二人を逃がしてやったのだろうか…
んー
でもそれも含めてこの映画の良さかな。
一見二人の余命宣告された余生を、有意義に過ごすかという、悲しい物語だけど何かホッとする。
テキーラとレモンがうまそう
余命宣告された2人の男が海を見に、病院を抜け出し、盗んだ車で走り出す作品。
天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ
こういうよくわからないセリフが名言になる。映画を観ていて楽しいのがこうゆうとこである。意味なんかなくたっていい、雰囲気があれば、耳に残れば、名言なんだみたいなやつ。
海に行くのだって別に理由があるわけじゃない。ただその目的のためにひたすら突っ走る2人の笑いアリ、涙アリのテンポのいいストーリー。しかし確実に死が迫っていると意識させられる内容。
死期が迫っているとはいえ、犯罪行為に走るのにためらいがちだったルディがマーチンのために薬を強盗するシーンと逮捕寸前で倒れたマーチンに救急車で同伴しようとするルディを止める警官に対して言った言葉が最高に好き。
ラストシーンの儚さはいうまでもない。そしてボブディランが良すぎる。
90分の短さでこれだけ素晴らしいという点とフランス語並みに特徴のあるドイツ語の響きの良さでさらに高評価。早くももう一度見たいオールタイムベスト候補。
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