劇場公開日 1981年6月13日

「意外としっかり伏線回収」ナイトホークス カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0意外としっかり伏線回収

2024年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

アマプラで無料視聴期間切れの作品の中に見つけたので数十年ぶりに観てみた。

アクション俳優として人気が定着し始めた頃のシルベスター・スタローンの刑事ドラマで、彼のキャリアの中ではかなりマイナーな部類に入ると思う。

スタローンはヒゲ面のイタリア系の刑事という事で、アル・パチーノの「セルピコ」を相当意識したのではないかと思ってる。(ストーリー自体のテイストは全く違うが)

まだ年齢も若くスリムで身体も軽そうに見えるが、危険で派手なアクションはロープウェイのシーン(今だと相当地味)くらいでほとんどない。
当時はCGを使う事はほぼなかったし、スタントも自分でやってたのかもしれないのでそれが限界だったのかも知れませんが。

そういう事情もあって刑事役のスタローンより無慈悲でサイコなテロリスト役のルトガー・ハウアーの方がダントツで印象が強く残る。

ハウアーはマジもんか!と思わせるくらい目つきがヤバく、ブレードランナーのレプリカント役でもその狂気ぶりを発揮しているが、本作では整形後の顔として出てくるのでよりその顔面の怖さが引き立つ。
ちなみに整形前は特殊メイクか別の役者が演じているのか全くわからないほどで、特殊メイクだとしたら当時の技術には驚愕する。

子供の頃から大好きだったTVドラマ「地上最強の美女バイオニック・ジェミー」ことリンゼイ・ワグナーが別居中の妻役で出演しているが、スタローンと同じくらいの身長というのが起用のポイントだったのかも知れない。

カツベン二郎