劇場公開日 1984年8月10日

「フィニーとコートネイの演技比べがスリリング」ドレッサー Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0フィニーとコートネイの演技比べがスリリング

2020年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「ブリット」「ジョンとメリー」「ホットロック」「ヤング・ゼネレーション」しか観ていないが、これはピーター・イエーツ監督の傑作だと思う。シェークスピア一座の座長とその付き人の離れられない関係を舞台劇にしたロナウド・ハーウッドの脚本をイエーツ監督が見事に演出する。それまでの作風から想像できない内容に驚きもあるが、イギリス演劇界の底の深さを痛感することになる。精神不安定で我儘な老優を演じたアルバート・フィニーの円熟の怪演、貴族の執事の様に献身するゲイの付き人兼マネージャーを演じるトム・コートネイの名演。それに、舞台監督役のアイリーン・アトキンスの演技が素晴らしい。バックステージを題材にした映画の白眉。

Gustav