ロサンゼルスのレビュー・感想・評価
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デスウィッシュ2
復讐系映画、デスウィッシュ2、アクション映画の元祖なので今の感覚で見ると物足りなさがある。
前作と同じ流れでストーリーが進行する。前作との違いは娘の死に方がこの時代にしては一工夫ある。淡々と相手を消していく。最後は、普通に殺し終わる。気が付いたらクライマックスが終わってた。「ああ、今殺したのが最後の1人だったの?」って感じででED流れる。その辺が元祖も元祖すぎて演出不足してる。この時代だからこそ評価された。のちの同系統の作品で洗練化されていったであろう演出がまるごと抜けてる。普通こういう場合、残すはあいつだけだ。みたいな演出が挟まれるのにそれがない。アクション映画の元祖だから当たり前と言えば当たり前。ただラスボスが精神病棟に入れられてそれを狩りに行くやり取りは当時としては画期的だったのだと思うとストーリーの粗さが良さでもあるのだなと思う。大甘に評価して★5
チャールズ・ブロンソンの当たり役
1982年(アメリカ)
原題は「Death Wish Ⅱ」
1974年の「狼よさらば」こちらの原題が「Death Wish =死を願う」
更に2019年の「デス・ウィッシュ」は「狼よさらば」リメイクで、
監督をイーライ・ロス。主演をブルース・ウィリスが勤めている。
模範的市民であるポール・カージー(チャールズ・ブロンソン)は、
ある日ポールの留守宅に強盗が押し入り、妻を殺害され娘は陵辱されて意識不明で昏睡状態に
なってしまう。
そしてここから、カージーの復讐がはじまる。
ニューヨークの屑どもを制裁(自警団となり)を加えて次々と殺して行く。
その数年後のロサンゼルス。
カージーはロサンゼルスに移転して恋人ジェリと穏やかに過ごしている。
そんなある日。
またしてもカージー不在の留守宅に強盗が入る。
今度はメキシコ人の家政婦のレイプ殺人事件が起こる。
しかもやっと回復した娘のキャロルはまたしても拉致、レイプされ、絶望したキャロルは
逃げ出して転落死してしまう。
キャロルはなにゆえにこんな仕打ちを受けなければならないのか?
設定に悪意を感じてしまう。
レイプシーンが残酷で、正視できない。
(これは女性へのカメラの性暴力だ。)
しかしまたしてもチャールズ・ブロンソンは自警団として悪に立ち向かう。
「復讐」するブロンソンはカッコ良く、映像もスタイリッシュ。
ブロンソンの当たり役のひとつとなり、「スーパー・マグナム」
「バトルガンM-16」「狼よさらば地獄のリベンジャー」など次々と続編が制作された。
暴力を肯定する面もあるが、自らの手で復讐を遂げる。
「法律」では裁ききれない悪を懲らしめる・・・と言った爽快感はある。
しかし女性にはとことん不快な映画である。
ブロンソンがおじいさん
『狼よさらば』の時点でかなりのおじさんだと思っていたブロンソンがますます年老いて、おじいさんになっていた。しかし美人の女子アナと付き合ったりして、お盛んだった。
家政婦と娘を殺されて、相当なショックだったのを押し殺して仕事に励んで、恋愛もこなしてその実、裏では熱心に復讐活動していた。すべては世間の目を欺くためだったのだと思ったら、彼女の女子アナに結婚を申し込んでいたので、あれ?と思った。けっこう切り替えが上手なタイプだった。
ロサンゼルスは、車社会で自家用車とタクシーとバスで移動していた。チンピラどもが最初はワゴン車に乗っていたのに、その後は麻薬や銃を持っているのにバス移動していたところが微笑ましかった。当時のロサンゼルスの荒廃ぶりはすさまじかった。
BGMやSEのセンスが悪くてうるさく、実際の音との区別がつきづらかった。
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