罪深き天使たち

劇場公開日:

解説

スーザン・ヒルの原作『僕はお城の王様』を基に、ふたりの孤独な少年の愛の葛藤を描くシリアス・ドラマ。製作はヤニック・ベルナール、監督・脚本は「悲しみのヴァイオリン」のレジス・ヴァルニエ、共同脚本はアラン・ル・アンリ、撮影はフランソワ・カトンネ、音楽はセルゲイ・プロコフィエフが担当。出演はジャン・ロシュフォール、ドミニク・ブランほか。

1989年製作/89分/フランス・イギリス合作
原題:Je suis le seigneur de chateau
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
劇場公開日:1990年5月19日

ストーリー

'54年の夏。母を亡くした10歳の少年トマ(レジス・アルパン)の父ジャン・ブレオー(ジャン・ロシュフォール)は、夏休みの間ヴェルネ夫人(ドミニク・ブラン)を息子の世話役に雇うことにする。彼女の夫はインドシナ戦線に出征し、行方不明のままだったが、トマと同い年の息子シャルル(ダヴィッド・ベアール)がいた。ジャンと夫人は、ふたりの子供たちが仲良くなることを願うが、それぞれのプライドや、互いの親の愛を相手にとられることへの恐れから、ふたりは相手を憎みあう。そんな中、ヴェルネ夫人はジャンから愛を告白されるのだった。ある晩シャルルはお城を脱走しようとするが、トマにみつかり、彼は森に入るシャルルに嫌がらせでついてゆく。そして岩場で、トマは橋から川に落ち、意識不明になってしまう。一夜あけて遭難したふたりは発見され、看護される。その時子供たちは、ジャンとヴェルネ夫人の間に情が通じたことを感じとるのだった。これを当てこすった子供たちの寸劇をみたヴェルネ夫人は、傷つき城を後にする。しかし町に戻ったシャルルは、母とブレオー氏が互いを必要とし、愛しあっていることを知り、母と一緒に城へと向かう。こうしてジャンとヴェルネ夫人は結婚し、シャルルはひとり海へと旅立つのだった。

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