劇場公開日 1997年12月13日

「ブラピとチベット役者陣の熱演」セブン・イヤーズ・イン・チベット SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ブラピとチベット役者陣の熱演

2023年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

 内容が内容だけに中国はもちろん、中国を刺激したくないインドでも撮影を拒否され、アルゼンチンにラサを再現して芝居部分を撮影したそう。諦めないで撮るのがすごい。
 そしてその執念が、役者陣の熱演と共に、文化、冒険記録としてのノンフィクションプラス年齢、人種、宗教の違いを超えた友情の、見応えのある作品を作ったと言えそう。
 ブラピの登山シーンも相当凄かったが、チベット人役のキャストがほとんど素人というのが信じられない。品のあるクイーンズイングリッシュを話す法王の母親役が本当のダライ・ラマの姉というのには納得だが、あっさり完全降伏してしまった大臣役の人もダライ・ラマ役の少年もエモい演技だった。

 それにしても、宗教や文化には限りなく狭量なのに限りなく強大な軍事力を持った国があそこもここも我がものとして支配を広めて行く時、平和主義の国はなすがままになるより他ないのかな…そうすると地球上はそういう人達しか生き残らないってことかな…?それでいいのかな…?考えたってしょうがないのかな…w。はてさて、どうしたらいいのか、今も答えは見つからない。

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SpicaM