劇場公開日 1997年12月13日

「本作は警鐘だったのだ また見て見ぬふりを世界はするのだろうか? 本作のチベットの運命は、明日の日本の運命だけでなく世界の運命なのだ」セブン・イヤーズ・イン・チベット あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0本作は警鐘だったのだ また見て見ぬふりを世界はするのだろうか? 本作のチベットの運命は、明日の日本の運命だけでなく世界の運命なのだ

2021年11月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

1997年公開
この年チベット問題の映画が2本も突如として公開された
なぜなのだろうか?

この年を時系列にするとこうなる

7月1日 香港返還
10月8日 本作公開
12月25日 クンドゥン公開

香港返還がキッカケだったのだと思う
香港の運命はチベットのようになってしまうのではないのか?
その不安がこの2本の映画を作らせたのだ
つまり警鐘だったのだ

それから24年が過ぎ去った
2021年の私達は知っている
その不安は的中したことを

香港はチベットのようになっていくのだ
それは明日の台湾であり、沖縄であり、日本なのだ

本作はクンドゥンの外伝的な映画になっている
本作と合わせてクンドゥンも鑑賞すべきだ
できれば本作は後に観た方が、よりダライ・ラマとチベットについて良く理解した上で本作を観ることができるはずだ

もはや見て見ぬふりはしていられない
遠い遠い国のことではないのだ
日本に直接降りかかろうとしているのだ

チベット問題を世界は結局見て見ぬふりをした
ウイグルジェノサイドもそうだ
その結果、香港の民主主義は失われてしまった
世界はまた見て見ぬふりをしたのだ

チベットで何が起きたのか?
それを私達は知らねばならないのだ

本作の劇中で嘘を並べる北京放送に、私達は憤り怒るだろう

しかし香港のこと
台湾のこと
尖閣のこと、沖縄のこと
そして日本についてのことであっても
私達は中国の主張に惑わされているのではないのか

本作を観て、事実はなんなのか
ご自分自身で確かめるキッカケになるはずだ

主人公はヒトラーと同じオーストリアの出身
ハラーは山を征服しようとし、ヒトラーは世界を征服しようとした
人間性を見失って他者に攻撃的になっている
そのような人物が、チベットに流れ着いて浄化されていったのだ
ところが、チベットを侵略する中国はナチスドイツそのままなのだ
毛沢東はヒトラーの後継者だ
そして21世紀
今年2021年は中国共産党創立100周年の年
毛沢東の後継者として、習近平はその式典に毛沢東のようにただ一人だけ人民服を着て現れたのだ
つまり毛沢東の後継者だと宣言したのだ

そういうことならば習近平はヒトラーの尻尾だ

また見て見ぬふりを世界はするのだろうか?
本作のチベットの運命は明日の日本の運命だけでなく、世界の運命なのだ

空恐ろしいことだ
私達は一体どうするべきなのだろうか?
1986年の、エディ・マーフィーのコメディアクション映画「ゴールデンチャイルド」を観るべきだ
これもチベット問題を取り上げている
その作品こそ答えだとおもう
悪魔とは戦うほかないのだ

あき240