劇場公開日 1998年9月12日

「観やすくてわかりやすくて好きな作品」スライディング・ドア QPさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0観やすくてわかりやすくて好きな作品

2018年1月8日
iPhoneアプリから投稿

タイトルにもあるスライディング・ドア。

ある日、乗りたい地下鉄の列車のドアが閉まろうとしてる。
それをスライディング(駆け込んで)で乗れた場合と乗れなかった場合の2つのストーリーが同時進行で描かれていく。

主人公のヘレンの人生が、乗れなかったAと乗れたBに分かれる上に同時進行で観せるので一見混乱しそうな設定なわけだが、ヘレンの頭にできた傷や髪の毛の長さを変えることでAなのかBなのか観やすくなっているので混乱しなくて観やすくなってたのが上手い観せ方だなって思った。
傷のできかたは唐突感もあったけど、浮気をバレさせないための時間差を作るカラクリにもなっているので面白い脚本だと思って観れました。
結末もスライディング(駆け込み)した人生としなかった人生で大きく変わるわけですが、恋愛もスライディングするしないの教訓のようなものになっていて面白いですね。
なんて無い会話やジョークも面白いですし、登場人物もキャラが出ていて良かったです。
ひとつ言わせてもらうと主人公ヘレンだけ物語上の魅力がイマイチ分からなかったですね。なぜ男たちがヘレンに夢中になるのかイマイチのれなかったです。

かに