劇場公開日 1997年9月13日

「酒の友情はいいね~」スウィンガーズ あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5酒の友情はいいね~

2009年7月26日
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

深夜に寝苦しさで目覚めてテレビつけたら本作がやっていました。アメコミ青春映画ですが、おバカ系ではなく、青春映画と呼ぶにはあまりにも主人公の男がダサい。最初は眠りにつくまでのつなぎ目的でつけていましたが、登場人物の多くに共感を覚え、終りまで観てしまいました(朝の5時)。

主人公は半年前に6年つきあった彼女にフラれた売れないコメディアン。新しい環境を求め活動拠点をNYからLAに移します。周りから早く新しい女を探せと促され、バーで女の子をナンパしますが、イイところまで言っても結局、留守番電話に元カノのメッセージが残ってないか気になり自宅に帰ることの連続。

そんな男が友情にも支えられながら立ち直るまでの物語です。夜な夜なホームパーティを徘徊し女を物色するだけの映画なのですが、酒を通してできあがる友情って長続きすると思ったりするのです。つまらないことを友達が言いだしたら「酔い方が足りない」と言って、もっと飲ませるにつきます。

映画全体を通してバカ騒ぎの描写だけど、そこに真摯さがあるのも特徴。作品全体のバカさに監督さんの心がなびかれてないのです。それで監督さんの名を調べたら、ダグ・リーマンという人で、本作の次にわたくしの大好きな「ボーン・アイデンティティ」を監督した人です。

いい映画を作る人は、下積み時代から雰囲気があるのだなと思いました。新鋭監督の作品をもっと見たいと思いました。

あんゆ~る