劇場公開日 2022年6月17日

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「色んなテーマが織り込まれた不朽の名作」ショーシャンクの空に あささんの映画レビュー(感想・評価)

4.5色んなテーマが織り込まれた不朽の名作

2022年6月19日
iPhoneアプリから投稿

これまでに何度も見た「ショーシャンクの空に」の4Kデジタルリマスター版が劇場で公開中。不朽の名作こそ、音を全身で感じ、大きなスクリーンに包み込まれて観たい。

閉ざされた生き地獄ショーシャンク、上を見上げると、そこにはムショもシャバも関係のない果てしない青空に、希望と自由が広がっている。人種も年齢も超えた温かな男の友情にグッときて、アンディとブルックスの自由を巡る対比の描き方にハッとする。

“希望は永遠の命だ”
必死で生きるか、必死で死ぬかーー
ラストの伏線回収、いつ見ても泣ける。

アンディの牢獄のポスターが、3回変わった。それぞれ時代を代表する女優の変化に20年の歳月が感じられる。
演技、美術、カメラワーク、音楽、緻密な演出、全てにおいてパーフェクト。明日への活力となる作品。

【以下ネタバレ】

押し黙るしかない始めの60分、冤罪のアンディへの理不尽かつ非人道的な行為と描写には胸がえぐられ、見ているこっちが心折れそうに。
そんな環境下でも自分にできることを少しずつ進めながら、20年かけて脱獄に成功。

自身が得た学問、文化は人からは奪われることはなく、音楽や物語も自分で生み出すことができる。どんな環境下においても心の豊かさは失ってはいけない。

ブルックスが仮保釈後に自殺してしまうシーンは、本作のいくつかあるテーマの一つではないだろうか。現在でも出所者の二人に一人が刑務所に戻るという現実がある。
レッドも仮保釈後に罪を犯そうと心が揺れるも、アンディが逃亡する前に話した言葉を思い出す。
なんにせよ、アンディの頭の良さと信念と不屈の闘志には感服。

あさ
みかずきさんのコメント
2022年9月5日

あささん
みかずきです

本作、不朽の名作と言われるに相応しい感動作でした。
計算され尽した脚本、ストーリー展開。
各シーンは、台詞とナレーションという言語表現によって丁寧に説明しているので、目を閉じても理解できるくらいでした。

私のレビューにも書きましたが、気になったのは、言語表現が多く、
映像表現主体のシーンが少ないところです。
本作は映画なので、映像表現主体で観客に考えさせるシーンがもっとあった方が、より映画らしい作品になったと感じました。

では、また共感作で。

-以上-

みかずき
満塁本塁打さんのコメント
2022年6月22日

他作へのイイねありがとうございました😭。本作、感情を揺さぶる起伏が多いと同時に主人公と刑務所仲間に感情移入できる。爽やかな最後。そしておっしゃるように考えさせる。音楽も史上最高ですね。まさにハリウッド。個人的には若造の「まるでわからねぇ!中国語みてぇだ💢、教えてやるよ、俺の得点は「スリーポイントシュートだ!」→立ち去った後、ソッとゴミ箱🗑に手を入れる主人公。のやりとりが揺さぶります。

満塁本塁打