劇場公開日 1992年8月29日

「終始「あ〜ぁ」なのです。」ジュース バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5終始「あ〜ぁ」なのです。

2021年4月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

シネクイントさんの企画で鑑賞。
フッドムービーと言うカテゴリ自体知らなかった僕。
ヒップホップファンでもない僕。興味だけです。

なんとも、悲しすぎる。

本作で描かれている黒人社会や置かれた環境は実際と相違がない現実だったのでしょう。
1980年代後半〜1990年頭にかけてのアメリカの黒人への扱いは、社会における差別などはいかほどだったのか?僕はわかりませんが登場人物たちのセリフを聞けば、ほめられたものじゃなかったのでしょう。

本作は人種差別に対する怒りや、社会に対するやり場のない怒りや苛立ちなどの黒人問題が描かれているわけですが、これが10代の話ってのが恐ろしい。

まだまだ未熟な十代なのに、大人の干渉が少なすぎると感じました。メインキャスト4人が素行が良いわけではないのに、親や大人の関わり方(しつけ)が薄く感じます。親がいないと言うケースもありますが。
良くも悪くも自主性に任せる文化の功罪なのでしょうか?
あくまでイメージですが、一般的な日本の家庭に比べて子離れが早い気がします。

大人な監視がうすければ、楽しいことに、低きに流れますよ。で、手に入る最強の武器。未熟者がそんなモノを手に入れたらどーなるか?想像は容易いです。

終始落胆の連続です。
しかし、これが現実だったのでしょう。現在が
改善されていればよいのですが。

今がこうだから、こうなってしまうのは仕方ない、、、な描き方ですがなぜにこのような環境になってしまったのか?子供達がなぜ流れに抗えないのか?その辺りを明確にする作品があれば観てみたいですね。

ほんとに、銃が市民生活にあるから最悪の事態になるんだよ。日本は銃がなくて良かった。

バリカタ