ジプシーの唄をきいた

解説

現代のジプシー集落を舞台に、人間性のおもむくままに生き、そしていづこともなく去って行った一人の男の物語。監督、脚本、音楽選曲は現在ユーゴスラヴィアの代表的監督であるアレクサンドル・ペトロビッチが担当。撮影はトミスラフ・ピンター、美術はベルコ・デスポトヴィッチが当っている。出演はベキム・フェーミュ、ゴルドナ・ヨバノビッチ、バタ・ジボイノビッチ、ユーゴスラヴィアの人気女優で歌手でもあるオリヴェラ・ヴッコ、ミヤ・アレクセッチなど。

1967年製作/86分/ユーゴスラビア
原題:Skupljaci perja/I Even Met The Happy Gipsies

ストーリー

ボラ(B・フェミユ)は、欲望のおもむくままに生きるジプシーの典型であった。その日も、商売の金を、賭博ですった彼は、古女房をなぐり倒しテレビを質に入れ金をつくった。しかし、同業のミルタ(B・ジボイノビッチ)が縄張りのとり決めを破り、先に羽根を買いつけていた。血相を変えて乗込んで来たボラに、ミルタは自分の間違いを認め、二人は酒場で手打ちをした。上機嫌のボラは、酒場の歌手レンツ(O・ヴッコ)と狂ったように踊り続けた。翌日、ボラがパイヤ神父(M・アレクセッチ)と取引きをすませてかえってくると、ミルタの娘ティサ(G・ヨバノビッチ)が結婚したばかりの婿を追い出していた。以前からティサに惚れていたボラはミルタに彼女をくれと申し出た。娘に異常な欲望を抱くミルタはそれを断わり、逆に娘を襲った。父親から逃れたティサは、やがてボラと結婚した。ボラと、二人の妻の奇妙な生活が始まったが、ティサはやがて都会に出て行ってしまった。しかし、都会での生活は味気なく、失望したティサは集落に帰ろうとしたが、途中二人の運転手に暴行され、犬ころのように捨てられてしまった。狂ったようにティサを探し求めたボラは、レンツから彼女の居所を聞き、ミルタの家へ向った。二人は短刀をもって向いあったが、数秒後、ミルタの体にボラのナイフがつきたてられていた。その日からボラの姿は集落から消えてしまった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第40回 アカデミー賞(1968年)

ノミネート

外国語映画賞  
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