劇場公開日 2023年12月23日

「ルネ・ファルコネッティの涙が印象的」裁かるゝジャンヌ りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ルネ・ファルコネッティの涙が印象的

2022年2月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

ジャンヌ・ダルクが、敵国イングランドで異端裁判にかけられ、過酷な尋問を受け、心身ともに衰弱し一度は屈し調書にサインするが、髪を切られ坊主にされても神への信仰を貫き通し、自ら火刑に処される道を選んだという、実際の裁判記録をもとにした無声映画。
まず、ジャンヌ・ダルクが文盲だったことを知らなかったので、驚きとともに勉強になった。
文盲にサインしろと迫る方もどうかしてると思うのが普通だけど、当時は違っていたのだろう。
イングランドとフランスの戦争というのが現在のフランスの国内での事で、パリはイングランドの領土だったんだとを観賞後に調べて知った。また、この裁判が行われたのも当時のイングランド内で、パリの北西あたりのルーアンだったんだと知り、世界史の勉強になった。
これが約100年前の作品とは驚きだった。今年の作品と言われても全然違和感を感じないくらい新鮮で、凄い作品でした。劇場で観れた事に感謝です。
ジャンヌ役のルネ・ファルコネッティの見開いた瞳と涙が印象的だった。

りあの