劇場公開日 2002年3月23日

「コン・リー」活きる kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0コン・リー

2019年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 40年代、資産家の息子だったフークイだったが、博打好きが災いして屋敷を取られてしまう。妻のチアチェンは愛想を尽かし家を出るが、息子が生まれたため戻ってくる。心を入れ替え、得意の影絵で巡業するフークイだったが、共産軍・国民党軍の内戦によって捕虜となり、家に戻ってこれたのは内戦が終わってから・・・その間、長女が高熱により口がきけなくなっていた。

 博打でフークイの家を奪ったローアルが死刑となるなど、塞翁が馬のような話になるかと思っていたら、今度は長男に災難が降りかかる。一緒に巡業していた春生が車の事故で長男を撥ねてしまったのだ。長女が大人になり結婚し、幸せな家庭を築く・・・と思っていたら、出産の際に運悪く亡くなってしまう。箇条書きにすると、不運続きの一家といったイメージになるけど、生きる決意をしたのだから幸せはどこかにある!と、人間の力強さを感じるのです。博打好きの男が更生する様もさることながら、辛抱強く支え続けた妻のコン・リーがいい。

kossy