劇場公開日 1961年5月3日

「【”無償の義””矢張り、勝ったのは農民だな・・、と無償の義のリーダーは言った。”キャラの立った7人のガンマンが寒村を救うヒロイックな物語。だが、真のヒーローは農民である事を示した作品でもある。】」荒野の七人 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”無償の義””矢張り、勝ったのは農民だな・・、と無償の義のリーダーは言った。”キャラの立った7人のガンマンが寒村を救うヒロイックな物語。だが、真のヒーローは農民である事を示した作品でもある。】

2021年10月19日
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鑑賞方法:TV地上波、VOD

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幸せ

ー 今作をオリジナル作品と比較する積りはない。ー

◆感想
 ・40歳以上の映画好きで、この作品のテーマソングを覚えていないものは居るのだろうか。やや、「大脱走」を思わせる、爽快な音楽。

 ・メキシコ国境の寒村、イズトラカンに毎年、略奪に来る盗賊たち。村人たちは、それに抗うことなく、唯々諾々と従っていた。
 そこに現れた、クリス(ユル・ブリンナー)。そして、ヴィン(スティーヴ・マックイーン)。
 ー もう、この時点でOKである!ー

 ・そして、二人の元に続々と集う、色々な背景を担った、5人の男達。
 ー 個人的には、チャールズ・ブロンソン演じるベルナルドと、弱みを持ったロバート・ヴォーン演じるリーが好きである。ー

 ・それまで、カルベラが率いる強盗団に、唯々諾々と従っていた村人たちが、クリス達の姿を見て、立ち上がる姿。
 ー 子供たちが、親の事を馬鹿にしていたのに対し、ベルナルドが言った言葉。
   ”君たちの、父さんは勇敢だ!”ー

 ・一番の若手のチコは村に残り、恋人と共に生きる事を決意する。そして、生き残ったガンマンたちは村を去る。

<今作公開の十数年後に劇場で「マグニフィセント・セブン」を鑑賞した。
 当然の如く、アレンジメントはあれど面白かった。
 勧善懲悪の物語ではなく、搾取する悪人側、搾取されていた村人を含め、一人一人のキャラクターが屹立している作品だと思う。>

NOBU