劇場公開日 1961年5月3日

「オリジナルより好きだったりする(笑)」荒野の七人 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0オリジナルより好きだったりする(笑)

2019年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 小学生の頃、何度もTVで見たものだ。これが『七人の侍』のリメイクなどということは知らず、事実を知った時にはかなりショックを受けた。逆に黒澤明の映画を観たくてしょうがなくなってきた。なので、このアメリカ版の方が思い入れがある。

 インディアンを差別する国境近くの町。葬儀屋の代理で墓まで棺を運んだクリス(ブリンナー)とヴィン(マックィーン)。ちょっとした銃撃を見ていた村人たちはクリスに声をかけ、村を救ってくれるように頼む。勝気な若者チコ(ホルスト・ブッフホルツ)もその現場を見ていて仲間に入れてほしいと頼むが、早撃ちできないと見抜いたため彼は一旦去ってゆく。旧知のハリー(ブラッド・デクスター)も強引に仲間に入り、そしてギャンブラーのヴィンを引き入れ、ハリーから聞いて薪割をしていた文無しのオライリー(ブロンソン)にも20ドルで頼む。貨物列車の停車場で決闘していたブリット(ジェームズ・コバーン)にも声をかけるが脈なし。酒場で暴れた若者とのやりとりを見て、気が変わり変わり参加することになった。そして賞金稼ぎのリー(ロバート・ヴォーン)もホテル代が払えなくなったので前払いで仲間になった。これで6人となったが、若者もこっそり跡を着いてきた。

 一緒に戦うことを確認して、村人たちに銃の扱いを教え、共同で穴を掘り、石垣を作り、網を張る。カルヴェラ(イーライ・ウォラック)を誘い込み囲んでしまう作戦だ。偵察の3人がやってきたとき、3人とも殺してしまったが、しばらくして本部隊約40人が襲ってきた。まさか用心棒を雇ってるとは思わないカルヴェラたちは手勢を10人ほど失い逃走する。しかし、村人の中にカルヴェラに従いさえすれば命だけは取られまいと主張する者が現れ、逃走した悪党たちを手引きして交渉し、用心棒7人を帰してしまったのだ。村人たちに戦う意志がないのなら自分たちも戦う意味がなくなったのだ。帰り際、話し合ううちにカルヴェラを殺さねば落ち着かなくなり、今度は逆に村へと奇襲に出る。遅れてきたハリーが銃弾に倒れ、リー、ブリット、そしてオライリーが殺されてしまう。村に平和が戻った・・・娘と恋に落ちたチコだけは村に留まった。長老が言った「農民だけが勝つ!」なんてのは大人にならないとわかんないことだったのね・・・

 懐かしくて涙が出そうになる。TVではかなりカットされていたこともわかった。そして、7人各々の性格などが改めてよく理解できた。「金鉱があるはずだ。そうじゃなければ安い報酬で請け負うはずがない」と死ぬまで信じていたハリー。「俺よりも早い撃ち手が現れるはずだ」と亡霊に悩まされていたリー。そして子供達を庇って撃たれたベルナルド・オライリー等々。子ども心に胸を熱くさせてくれた映画の一本。

kossy
kossyさんのコメント
2019年12月25日

地蔵菩薩さん、メリクリ~🎄
最近じゃ簡単に黒澤作品を観ることができるので、この荒野の七人の方が愛着あるという人は少ないでしょうね。
子どものころなんて、黒澤作品=神といった領域だったので、観る機会もなく、カラー作品を作り出してからようやく観ることができたんだと思います。
テレビで放送する映画なんてのも洋画の方が多かったですよね・・・

kossy
2019年12月25日

MerryX'mas🎅Mr.Kossy🎄

私もオリジナル観ても、チョットこっちが好きだったりします…理由は、好きな俳優が出てるからではなく、ただただ垢抜けていたからです…本家が垢まみれって事じゃなく(笑)…+アメリカそのものな、偉大なるあの曲です🎵。家にあったサントラのシングルはB面が「砦の29人」?だったと思います(音楽つまんなかった)。

子供ながらに無理な妄想してまして…ヴォーン→アラン・ドロン、ブッフホルツ→ジュリアーノ・ジェンマ、デクスター→クリント・イーストウッドだったらもっと良かったのに…なんてね😅

NIRVANA
しゅうへいさんのコメント
2019年8月13日

僕も本作の音楽好きです。「大脱走」もしかり…(笑)
聴いただけで“ザ・西部劇”って感じるテーマ音楽…確かにいっぱいありますよね! 同感です。
総じて昔の映画音楽って、印象的な名曲が多いような気がします。

しゅうへい