「大人の恋にはJAZZが似合う」恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大人の恋にはJAZZが似合う

2019年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

 JAZZの持つブルーな雰囲気と物語がフィットしている渋いラブストーリー、年配のノスタルジックな感覚かと思ったらスティーブ・クローブス23才の時の脚本と言うから驚きだ。そういえば「ララ・ランド」のデイミアン・チャゼルも30くらいで作っている、JAZZには不思議な魅力があるということだろう。誰だって年頃になればラブストーリーの一つや二つはあるだろうし、人生は健全な美男美女ばかりが主役ではない、陰のある男女の飾らないラブストーリーが何故か胸を打つ。
スージーの歌はミシェル・ファイファー自身が唄っている、選曲などは彼女の音域に合わせてミュージシャンがアドバイスしたらしいが芸達者ぶりが伺える、ただピアノの上で歌うのは絵的なインパクトづくりなのだろうが頂けない。
出番は少ないがジャックに寄り添う愛犬がいい味出している。兄弟愛もテーマなのだろうが兄が堅物でよかった、スージーとの三角関係なら興ざめだったろう。地味な話を拡張高く保てたのは音楽監督デイブ・グルーシンの大人のセンスかもしれませんね。

odeonza