ケレル

劇場公開日:

解説

ジャン・ジュネの「ブレストの乱暴者」を原作に、第二次世界大戦直前の男たちのホモセクシュアル、殺人、裏切り、死の願望を描く。製作はディーター・シドール、監督・脚本は「ベロニカ・フォスのあこがれ」のライナー・ヴェルナー・ファスビンダーで本作品彼の遺作となった。撮影はクサファー・シュヴァルツェンベルガー、音楽はペール・ラーベンが担当。出演は「炎のランナー」のブラッド・デイヴィス、フランコ・ネロ、ハンノ・プッシュル、ジャンヌ・モローほか。

1982年製作/西ドイツ・フランス合作
原題:Querelle
配給:人力飛行機舎=デラ・コーポレーション
劇場公開日:1988年5月20日

ストーリー

駆逐艦「復讐号」がブレスト港に入港する頃、波止場の城壁の上にある淫売宿「ラ・フェリア」の女主人リジアヌ(ジャンヌ・モロー)は情夫ロベール(ハンノ・ペッシュル)に、あなたそっくりの弟が訪れると予言する。水夫達の逞しい肉体を見つめる上官セブロン(フランコ・ネロ)は、中でも殊に美しいケレル(ブラッド・デイヴィス)への思いを密かにカセットに録音して自分を慰めていた。上陸したケレルは「ラ・フェリア」で兄ロベールに会い、町の警部マリオ(ブルクハルト・ドリースト)と組んでこの町の闇を支配しているリジアヌの夫でこの宿の主人でもあるノノ(ギュンター・カウフマン)の協力で仲間の水夫ヴィック(ディーター・シドール)と組み麻薬の密輸を成功させるが、彼は口封じの為ヴィックを殺す。宿の常連でもある労働者ジル(H・ペッシュル=二役)は、ポーレットと彼女の弟ローガー(ローラン・マレ)との愛にさまよっていたが、仲間の一人から顔に泥を塗られた、と喧嘩し相手を殺してしまう。一方、トランプの勝負にわざと負け、ノノにそしてマリオに犯されることを選んだケレルは、次第に“悪”の地獄の悦楽と暴力に目覚め、ナルシストのため、彼の虜となったリジアヌには手も触れようとしない。またケレルは、ジルの逃亡を助けると見せかけ警察に密告する。セブロンは全ての犯罪の種がケレルにあることを知りつつも、彼が警察に逮捕されるのを未然に防いでやる。そして自分そっくりの兄ロベール殺しを妨害されたケレルは、ジルにつけひげさせ兄そっくりにさせてヴィック殺しの犯人に仕立てあげようとするのだった…。こうしてすべては沈まぬ夕陽に照らされたまま、ケレルとセブロンを乗せた艦は錨をあげる。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0厳つい

2019年1月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

難しい

男だらけで愛憎入り混じる展開の中、紅一点の筈がナゼに婆さん?と思いきやJ・モローだった!?

不思議な世界観と独特な雰囲気のセットに艶かしい映像など興味は唆られるが、男同士の描写がリアルで怖い。

細かいけれどSUZUKIのバイクは時代に合っていない。

妄想?現実?全体的に主人公の行動や思考など理解は出来ない哲学的なゲイ映画。

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