劇場公開日 1999年7月10日

「名作には今一つか」クンドゥン 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0名作には今一つか

2023年5月21日
PCから投稿

スコセ選手渾身の大作で気合は伝わってきますが、中国近現代大河ならラストエンペラーと比較せざるを得ない。
溥儀は新王朝時代と戦後の翻弄人生の対比が秀逸で、特に故宮の色彩、スケール感が圧倒的でした。
こちらは宮殿シーンももう少しダイナミックに絢爛豪華に撮った方がよかった。
ラマ選手の描き方も一本調子なので、もっと当時の世界情勢のフィルムなんかをふんだんに入れて、チベットの悲劇性を深く描いてほしい。
あっちと比べると正直見劣りします。

越後屋