クレイマー、クレイマーのレビュー・感想・評価
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名作だが何度も観たくはないテーマ
誰もハッピーでなくテーマ的にも重苦しいが、さすが名作、いつの間にか引き込まれてしまっている。
歯車が狂った主人公が痛々しいが、息子への愛情を支えとして不器用に奮闘するも...
法廷のシーンは圧巻だ。多少の誇張はあるだろうが、過剰な演出をすることなく法廷のえげつなさや、やるせなさを炙りだす。
判事と弁護士の憎たらしさといったらない。すばらしい。でも何度も観たくはない。
名作・・
若き日のダスティン・ホフマンとメリル・ストリープの夫婦間の子育てを巡る感動ドラマ。40年近く前の映画。子育てに奮闘する父親。映画作品の中では名作に位置づけされるだろう。夫婦間で親権を巡って裁判にまで至るシーンは、子供に対する親の愛情の深さを感じる。自分は男性なので、どうしても男性目線になってしまう。父と息子のフレンチトーストのシーンは切ない。最後は寄りが戻ったのか、離婚が成立したのかは分からなかったが、そこは余韻を残したのか!?週刊文春「シネマチャート」第16位。
壊れてしまった夫婦の関係、二人は他人に戻るだけ。戻れないのは子ども...
壊れてしまった夫婦の関係、二人は他人に戻るだけ。戻れないのは子どもとの関係。
子どもを愛する気持ち、父と母、それぞれに深い。争う元夫婦。傷つくのは子ども。
日本でももはや当たり前となったこの図式、近年はさまざまな解決策が現れているようにも思えます。
名優ダスティン・ホフマンの映画。メリル・ストリープがさすがの存在感。最近、巨大化した彼女の映画を鑑賞したばかり。今作の彼女の美しさが倍化した(笑)
終わり方が秀逸。この先どうなる?ついつい考えてしまう、いや、考えよ!ということなのかも。
オススメされて観ましたが、特感情移入できず、、 退屈はしませんが、...
オススメされて観ましたが、特感情移入できず、、
退屈はしませんが、オススメはしません
父ちゃん料理(フレンチトースト?)最後に上手くなってるとこがよかった!
展開が早いのに時間がゆっくり流れる映画
人物のセリフでは父親の心情の変化は分からないが、フレンチトーストのシーン、保育園に子供を送るシーンなど、同じような場面を劇中で繰り返すことによって、心情の変化、推移を表現していることがたまらなかった。
父親に逆らって子供がアイスを頬張るシーン、子どもを背負い病院に駆け込むシーン、この映画には心に残るシーンが多い。
父親役のダスティンホフマンは素晴らしかった
友人推薦
友人推薦だったので自宅でDVD鑑賞しました。
年代物だが、おそらく高度経済成長期の日本でもヒットするような共感を生む作品だったのかなぁと思います。
メリルストリープが若く、
ダスティンホフマンが格好良いです。
音楽が映画ヤングアダルトニューヨークでも使われており、印象に残ります。
●オヤジ目線で見ると切ない。
なるほど。vsなのね。
若くて、仕事もイケイケ。そんな男が陥る家庭不和。それでもどうにかなると、信じて疑わない。
あるよねー。
でも、うまくいかないんだ。子供は言うこと聞かないし。生活のリズムは狂うし。
やがて、自分の過ちに気付く。そして、本当に大事なことに気付く。人は変われる。変わる気があれば。
ラストがいいね。元嫁をみていうダスティン・ホフマンのセリフが。
アメリカは告訴社会というが、弁護士が辛辣なだけで、本人たちはそこまで言わんでも・・と。
時代なのか実際そうなのか。ちょっとホッとしたりして。
あの目配せをもう一度。
父の注意を無視して、アイスクリームを頬張るシーンが堪らなく好き。
夫婦仲とは別に、当初ギクシャクしていた父子仲(父子二人暮らし)の成長迄を【フレンチトースト】の作り方・連携プレーの上達で感じるのが、嬉しいやら悲しいやらで、別れを惜しむあの目配せ。
ビリー同様に、お父さんも同じ気持ちだよ、きっと。
ビリーも父さんも母さんも、それぞれ幸せになってよ。
思い出すだけで、苦しくなる。
子供には愛情が必要。(大人にだって、愛情は勿論必要。)
ただ親の勝手で、子供を振り回しちゃいけないな。と、自分にも言い聞かせて、今日のおやつは、フレンチトースト。
冷静なときに観れば、きっといい作品
さて。
さてさて。
子供が生まれて早2年8ヶ月。そりゃあ色々ありますからね。
いっそ子供を置いて出て行きたいと思ったことは私にもあるさ。
一人で「自分自身を取り戻す」冒険を始めたいと思ったことも幾度となくあるさ。
でも結局離れない。
たとえ離れるという選択肢が目の前にあっても、拒絶する。
その差は一体、何なんだろうな。
きっとジョアンナは、そう長くはかからずに「自分自身」は取り戻せるだろう、取り戻して生活が落ち着いてから親権を主張しても、母親である自分に分があるだろう、と思っていたんじゃないかな。心のどこかで、許されるという確信に近い感覚を持っていた。
だって、ストレスや不満が爆発しそうになって勢いで飛び出てしまった、というようには見えなかった。息子に別れを告げて涙していたし、帰ってきた夫にも別れを宣言して日常の細々した指示を出してから出て行った。感情的になって咄嗟に、ではなかった。
戻ってきて笑顔で親権を主張したジョアンナを、都合いいなぁ、何を今更、と白けた目で見ていた私だった。彼女にも言い分は当然あるのだろうけど、勝手に去っておいて勝手すぎやしないか。
逃げ出した方が負ける。法的に、一時的には勝てたとしても、最終的には逃げ出さなかった方が勝つ。現に息子の気持ちは、18ヶ月の間に母親から離れてしまった。息子の母親であることより、自分自身の人生を優先させてしまった18ヶ月間。それはそれで間違っていない。母親だって人間だから、逃げ出すことも時には必要。でもその代償はいつか必ず払うことになる。窮屈だし、悔しいけど、それが子供を作ったことの責任。
こういうメッセージ、冷静なときは素直に受け取れる。
我慢してるのは母親ばっかりじゃないからな、と素直に思える。
いつも冷静で居たいっす。
フレンチトーストとマンドリン
フレンチトーストとマンドリンが作品をなんか幸せにしていて心地よかったです。
冷たい牛乳とオレンジジュースと出来合いのドーナツの朝食は、慣れなきゃ慣れなきゃ。って聞こえてきそうでした。どの登場人物も自分にも人にも誠実で、見ていて気分良くなれます。
愛にあふれた親権争い
アメリカの裁判事件は、原告VS.被告という書かれ方がされる。
というわけで、クレイマーさん(元妻)VS.クレイマーさん(元夫)の
親権争いを描いた作品。
この映画の素晴らしいところ。
1つ目、親権争いを、一方的ではなく両方の立場からしっかり描いている。
2つ目、妻も夫もお互いを尊重している。
親権争いにありがちな貶しあいではない。
相手を下げるのではなく、自分を上げて親権を獲得しようとする。
3つ目、深い愛情で溢れている。
妻も夫も親権の獲得を第一に考えていない。
子のためなら親権を放棄してかまわないという意志で臨んでいる。
ヨリが戻っても戻らなくても、この親なら子は健やかに育つに違いない。
しわ寄せが可愛い我が子にいく離婚
裁判で互いに非を認める元夫婦。
夫は良き父に変化を遂げ、どちらも養育に不適とは言えない。それは子供が1番わかっているはずで、子供にはどちらの親も欠かせないのに、裁判は大人の間で行われており、家庭が親の事情で壊れてしまう事がとても切ない。しわ寄せが無垢な子供にいくのがもどかしい。そもそも、裁判を介してしか両親が話し合いをできていない。母親は父親の変化も遠巻きに数回見るだけでしかわかっていないだろう。会話不足だと感じた。
子供が7歳という絶妙な設定で、環境が大人にさせている部分もあるものの、18ヶ月の間にママ命のbabyから、父親とチームを築けるboyに変化していく。子供が時に父を、時に母を頼る事はこれから何度となくあるだろう。両親2人でその成長を見守っていけたら良いのに。最後のエレベーターで「おかしくない?」「素敵だよ」のシーンが、夫婦が初期に戻ったように素直に接しあえていて、よりが戻るかも?と一筋の希望を持てて良かった。
フレンチトースト失敗→子供が皿を用意し、買ってきたコーヒーとドーナツ→2人で手作りのフレンチトーストという朝食の変化が、父子の距離をうまく写し出していた。
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