劇場公開日 1997年4月26日

「シンガー・ソングライターの名を欲しいままにしたキャロル・キングがモデル」グレイス・オブ・マイ・ハート kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0シンガー・ソングライターの名を欲しいままにしたキャロル・キングがモデル

2020年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 似たような歌手がいるだけで、歌手として売り出すことができない。エドナは作曲もできることから、まず作曲家として曲を提供するのはどうだともちかけられた。ティーンエイジャーの出産といったテーマも取り上げたため放送禁止にもなったりするが、やがて順調にヒットを飛ばし、共作者のハワードと作曲活動を続ける。

 結婚、出産と普通の女性としての生活も表現していたけど、色んな実験、シェリルと組んでアイドル歌手の作曲させられたりする中、夫ハワードの浮気現場を目撃してしまう。そして離婚、新しい恋もするが曲が書けない。社会問題や自分の生活を曲に投影してばかりじゃ、だめなのかなぁ。

 『みんなのうた』にも見られるモキュメンタリー映画と捉えるにはモデルがはっきりしすぎているので正しくないのかもしれませんけど、わざわざ映画のためにオリジナル曲を作ったということがすごい。ビートルズだってパロディっぽく作られてるし(笑)

 なんだか最終的にはジェイ(ディロン)と付き合うのですが、ジョンとヨーコみたいな雰囲気になってしまった。そしてジェイの水死。生きる支えを失って、女友達と農耕コミュニティのようなところで生活もする。

 最後には悲しみも乗り越えて復帰するのですが、伝記ではないので物語としては単調すぎることがマイナス。だけど音楽だけは最高♪

kossy