哀しみの終るとき

劇場公開日:

解説

他人には起り得ても、まさか自分たちに、と思っていた夫婦を襲った突然の出来事。製作総指揮はクロード・ピノトー、監督、脚本はジャン・ルイの妻ナディーヌ・トランティニャン、撮影はウィリアム・ルプシャンスキー、音楽はミシェル・ポルナレフ、編集はニコール・ルプシャンスキーが各々担当。出演はカトリーヌ・ドヌーヴ、マルチェロ・マストロヤンニ、ダニエル・ルブランなど。

1971年製作/85分/フランス
原題:Ça n'arrive qu'aux autres
配給:CIC
劇場公開日:1972年1月15日

ストーリー

マルチェロ(M・マストロヤンニ)とカトリーヌ(C・ドヌーブ)は激しい恋愛の末結婚し、二人の間には可愛い一人娘カミーユが生まれ、まったく幸福な生活にひたっていた。ところが、ある晩、突然カミーユが呼吸困難に陥り、取り乱したカトリーヌはやっとの思いで病院にかけつけた。しかし手術室の外で不安げな夫婦の前に、医師は沈痛な面もちで現れた。カミーユは永遠の眠りについてしまったのだ。そのあまりに突然の出来事で、カトリーヌは茫然自失となり、それからというものはまったくの虚脱状態に陥ってしまった。マルチェロも会社を辞め、二人は窓をしめきり、ローソクで暮らす生活がつづいた。救いを求めるように旅に出た二人は、イタリア国境近くの高原で、結婚祝いの席に迷いこみ、そのまま招かれた二人は皆と一緒に陽気に歌い、踊った。可愛い女の子も、踊りはじめた。カミーユが生きていたら……。急に降りだした雨に、人人は散り散りになり、やがて晴れ上った夕映えの中、マルチェロとカトリーヌはいつまでもいつまでも立ちつくしていた。

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