劇場公開日 1976年4月3日

「自由と規律」カッコーの巣の上で yujiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0自由と規律

2015年5月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

精神病院における人間の持つ2つの思想のぶつかり合いとでも言うべきだろうか。それが大変分かりやすく、描かれている。本作は主人公側の自由目線で描かれているが故に、規律の代表である婦長が悪という見方になってしまっているが、それも人間が持っている1つの思想であり、何が悪いということではないと私は思う。たしかに自由の象徴である主人公マクマーフィーが精神病院に入り、周りの患者は、自由を楽しみ、開放感にあふれ、感情の豊かさを取り戻していく。だが、それが行き過ぎた結果、最後自由を謳歌した後の惨事が自堕落な人間を生み、酒や女で身を滅ぼすことになる。

yuji