劇場公開日 1998年5月2日

「「人間」を描いた良作の近未来SF」ガタカ live_at_luxorさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「人間」を描いた良作の近未来SF

2009年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

個人的に苦手なジャンルの一つ。

「SF」

どーも脚本の内容より設定やビジュアル重視のいわゆる“ハリウッド的”な先入観のあるジャンルです。
質の高い仮想空間にはお金もかかりますしね。CGにしてもセットにしても。

でもこの作品はそんな先入観をいい意味で裏切ってくれました。

舞台は近未来。遺伝子レベルで人間の優劣を判断するに至った社会。
誕生前にある程度の操作によって劣性の資質を持つ子は排除され、優性の資質を持つ子が選ばれて誕生する…

現在のアメリカ辺りで起きている精子バンクのニュースなんかを聞いていると
まんざら全くの作り話でもなさそうな気もしてしまうところが怖い設定です。

評判の良さにハードルを上げ気味に観始めたのもあって、初めから中盤までは想定内のストーリー。
可もなく不可もなくといった感じで観ていました。

それが後半に入ってからは一転。

単調だったストーリーには想定外のエピソードが展開され、驚きと共に冒頭の伏線に繋がってきます。
更にそこに追い討ちをかけるのは胸に迫り来る人間ドラマ…。

ジュード・ロウ最高…

つい先日観たばかりだったので、SF繋がりで少し似たような設定の
「CODE46」(ティム・ロビンス、サマンサ・モートン主演)を思い出しました。

この2作品でSFというジャンルも撮る人次第だな…と思い直した今日この頃。
まだ観ぬ良作へと選択肢は広がりそうです。

※他サイトより転載(投稿日: 2008/04/04 )

live_at_luxor