劇場公開日 1998年5月2日

「真の生まれ故郷」ガタカ khanibalさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0真の生まれ故郷

2021年7月6日
iPhoneアプリから投稿

真の生まれ故郷とはどこかを教えてくれる映画。
遺伝子操作やその遺伝子による人権の支配を、近未来を舞台に語っているのだが、その恐ろしさを私達に伝えつつ、ゴールをすぐに決めてしまいがちな、人としての刹那に対して、希望を忘れてはいけないと、物語は私達に叱咤する。

社会的不適合など、実は自分で決めている。決めつけているだけだ。
生命を産んでくれた宇宙において、遺伝子が創り出した人間という価値など、風に吹かれて飛ばされるほどの物でしかない。
初老の私に、生きる限り希望を絶やしてはならないと勇気をくれた映画だ。

khanibal