劇場公開日 1968年2月24日

「ボニー・パーカー‼️」俺たちに明日はない 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ボニー・パーカー‼️

2023年10月22日
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この作品はアメリカン・ニューシネマの先駆けとか、アメリカ中西部の風景や広大な麦畑に移った雲の影までを捉えた素晴らしいロングショット、主役二人の太く短い人生、マイケル・J・ポラードやジーン・ハックマン、チョイ役のジーン・ワイルダーら豪華キャスト、そして映画の歴史に残る87発の銃弾による "死のバレエ" まで、語りだしたらキリがありません‼️しかしこれら全てが私的にはフェイ・ダナウェイの魅力を光り輝かせる素材に過ぎないと感じる‼️主演のウォーレン・ベイティでさえも‼️それぐらいこの作品のフェイ・ダナウェイは魅力的‼️オープニングから向こうっ気の強い表情のアップ‼️ベレー帽にロングタイのファッション‼️薄い唇に斜めにくわえたタバコ‼️片足を車にかけて銃を構える‼️好きな男は自分からベッドに誘う‼️男顔負けに銀行強盗しまくって世間とか法律とか関係ありませーん‼️クールで生意気で強くてカッコいい女‼️そんなボニー・パーカーというキャラクターにデビューしたてのフェイ・ダナウェイがドンピシャ、ハマッていた‼️そんなボニーが泣きながらママに会いに行くシーンも忘れられないですね‼️久しぶりに会った母親がボニーとクライドに寂しそうにかける言葉「若い者同士でおやり。私はもう歳だし、何もわからない」‼️何たる虚無感‼️とにかく公開当時はベトナム戦争や反体制運動でアメリカは非常に不安な世相で、そんな時代にボニー&クライドの鮮烈な青春像を、人々はヒーローとして讃えた‼️その気持ちよーく分かります‼️

活動写真愛好家