劇場公開日 1999年7月24日

「自分の目線も変化した25年」運動靴と赤い金魚 sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0自分の目線も変化した25年

2024年2月7日
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鑑賞方法:VOD

amazon primeの「90分以下の映画」を眺めていたら、目に止まったタイトル。
そういえば、昔見たなぁ…。走ってるシーンが記憶にあるけど、どんな話だっけ…。
そう思って見始めたたら、少しずつ記憶も蘇ってきた。
25年前、ちょうど息子はアリと同じ3年生。
なんか、自分はアリの姿を息子と重ねて観ていたような気がする。
そんな息子も、今や2児の父。
今の自分は、アリとザーラの兄妹を、自然と4歳と2歳の孫たちに重ねて観ていた。25年経つと、目線も変化するのだなぁ…。

じいじ目線だと、もう、アリもザーラも健気でたまらない。表情を観てるだけで泣けてくる。
互いに少し不満はぶつけ合うが、行動からは、心の底から相手を思いやり、もともとの気持ちも真っ直ぐなことが伝わってくる。
そうした主人公たちの人柄は、気弱だが誠実な父親と、思いやりある母親から受け継がれているのだろうということが、さりげないエピソードの積み重ねで表現されているのも心地よい。

なんか、記憶の中では、この映画が描いているのは少し前の時代といった印象があった。だが、今回改めて観てみると、街の表現の中には、携帯電話の看板なんかも登場しているので、古さの印象は、街と周辺部の格差からきていたことも確認できたのは発見だった。

それにしても、幸せって物質的な豊かさとイコールではないなということを改めて感じたのも、この25年の自分の目線の変化なのだろうか。
何はなくても、アリとザーラのシャボン玉遊びは、それ自体でもうこれ以上なく豊かだと思った。

sow_miya
きりんさんのコメント
2024年2月9日

お返事ありがとうございました。幸甚です。
是非とも!息子さんにこの映画のこと、そして湧き上がったsow_miyaさんの想いのことなど、御子息さまにお知らせくださいましな。
父と息子で一つの映画を共有し、「父から子へ」、「子から孫へ」の、愛と慈しみの眼差しを語り合えるきっかけになると思います。

僕が映画を楽しむようになったきっかけは、我が息子から贈られてきたDVD「アバウトタイム 愛おしい時間について」を観たことがスタートでした。

きりん
きりんさんのコメント
2024年2月8日

sow_miyaさん
こんばんは、共感いただきありがとうございました。
ノスタルジーを刺激される不思議な映画でしたね。
sow_miyaさんは妹さんは?僕は男兄弟でしたので妹がいなかったんですよ。
きっと手こずりながらも妹って特別な存在で、可愛いいものなんでしょうね。
かぐや姫の「妹」は大好きな歌です。

きりん