悪の花園

劇場公開日:

解説

「ナイアガラ」のチャールズ・ブラケットが1954年に製作したメキシコ辺境もの。フレッド・フリーバーガー、ウィリアム・タンバーグ合作のオリジナル・ストーリーを「帰らざる河」のフランク・フェントンが脚色、「炎と剣」のヘンリー・ハサウェイが監督した。撮影は「ディミトリアスと闘士」のミルトン・クラスナーとホルヘ・スタール、音楽は「十二哩の暗礁の下に」のバーナード・ハーマンの担当。「楽園に帰る(1953)」のゲイリー・クーパー、「ディミトリアスと闘士」のスーザン・ヘイワード、「街の野獣(1950)」のリチャード・ウィドマーク、「街の野獣(1950)」のヒュー・マーロウ、「地獄と高潮」のキャメロン・ミッチェル、歌手のリタ・モレノ、「狂熱の孤独」のヴィクトル・マヌエル・メンドーサらが出演している。

1954年製作/アメリカ
原題:Garden of Evil
配給:20世紀フォックス[極東]会社
劇場公開日:1954年10月19日

ストーリー

1850年。カリフォーニアの黄金を目指す3人の男、元保安官フッカー(ゲイリー・クーパー)、イカサマ賭博師フィスク(リチャード・ウィドマーク)、やくざデイリー(キャメロン・ミッチェル)を乗せた船が修理のためメキシコのある漁港に着いた。3人は酒場でアメリカ女リー(スーザン・ヘイワード)に会い、落磐で金坑内でカン詰になっている彼女の夫ジョンを救うため同行してくれと頼まれた。これにメキシコ人ヴィセンテが加わり、女1人男4人がカリフォーニアへ陸路の旅をはじめた。彼女は金坑への道を記した地図を誰にも見せなかった。インディアンが出没する危険地帯に入ったとき、リーは男たちに腰抜けは今のうちに引き返せと言って度胆を抜いた。ある夜リーに挑んだデイリーは彼女に手ひどく殴られた。金坑はインディアンンの聖地「悪の園」の中にあった。一行はインディアンの目を盗んで金坑に辿りつき、ジョンを救出してすぐ引き揚げることになった。負傷したジョンは馬に乗って離脱したが、インディアンに捕らえられて張りつけにされた。デイリーもヴィセンテもインディアンに倒された。フッカーとフィスクはカードでインディアンを食い止める役を決めた。結局フィスクが勝ち、敗けたフッカーがリーを連れて逃げることとなった。2人が安全地帯に着いたとき、フッカーはフィスクのイカサマに負けたのだといって1人で引き返していった。フィスクと別れた峠に戻ると、彼はインディアンを撃退したがもう死に瀕していた。彼は自らを犠牲にしてリーを助けたのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0カット!カット!

2018年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

寝られる

 なぜ何日もかけて行くのかわからない、というより、普通なら死んでるだろ・・・と、金鉱まで行く旅路が面白かったのに、夫を助けてからが面白くない。金目的?女目的?結局はアパッチ族の襲撃から逃れるだけの物語。それなりにシネマスコープの迫力ある映像は楽しめるのだが、ストーリーがついてこない・・・

 印象に残るのは、野営地でギャンブラーのウィドマークがメキシコ人にトランプを渡して「カット、カット」と言うと、メキシコ人がカードの束を破いてしまったところ(笑)。

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kossy

2.5物語が支離滅裂

2013年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

総合:45点
ストーリー:40
キャスト:65
演出:55
ビジュアル:75
音楽:70

 アパッチ族のいる危険な地域を通ってたった一人で女が助けを呼びに来たというのに、みんなは彼女の住んでいた地域にアパッチがいることを知らなかった。彼女の夫は落盤事故に遭って下敷きになったのに、そこから数日かけて町まで助けを呼びにきてさらに数日かけて戻っても、彼は世話してくれる人もいないのに一人生きている。彼は事故で身動きできないときに鉱山の穴までアパッチが来たとまで言っていたのに、それに対する備えがない。そしてアパッチに襲われるからといって、わざわざ夫を助けるために危険な道を往復した女が、なぜかただ一人で残って火をたいてアパッチを引き付ける囮になるという。何か前半の物語が支離滅裂のように思えた。結局後半の逃走部分だけが描きたかったように感じる。古い西部劇らしい音楽と雄大で荒涼とした自然の映像は悪くはなかったが。

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